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想像以上に早く訪れた、松山ケンイチの変化。『A LIFE~愛しき人~』/第二回レビュー

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『A LIFE ~愛しき人~』公式サイトより

『A LIFE ~愛しき人~』公式サイトより

 『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)第二回が1月22日に放送された。今回の放送で筆者が最も注目したいのは松山ケンイチ演じる、お坊ちゃん医師・井川颯太の変化だ。

 壇上記念病院の院長・壇上虎之助(柄本明)の手術を行うため、シアトルから急遽帰国した沖田一光(木村拓哉)。手術を成功させシアトルに帰ろうとする沖田を、親友であり壇上記念病院の副院長・壇上壮大(浅野忠信)が引き止める。壮大は、沖田の昔の恋人であり、現在は自身の妻である壇上深冬(竹内裕子)に脳腫瘍が見つかり、手術の担当を沖田に頼んだためだ。手術を引き受けた沖田は、壇上記念病院に留まることになり……というのが前回までのおさらい。

 今回は、井川が「宮内庁御用達」という和菓子職人・森本(平泉成)の大動脈瘤手術を、「VIPだから」という理由で引き受けるところから物語が始まる。無事に手術を成功させたと思われたが、術後、森本は職人にとって命ともいえる右腕の痺れと痛みを井川に訴える。「理論的にはありえない」として、森本の症状を心因性のものと決めつける井川。一方、沖田は痺れの原因を突き止めようと森本のカルテを求めるが、井川は「俺の患者ですから」と拒否し、「(森本が病院に来なくなったのは)心因性だと納得してくれたから」「クレーマーの相手をいちいちするのか」と言い返す。そんな井川に沖田は「医者失格だな」と言い捨てる。

 森本が安定剤を大量服用して自殺をはかったことで状況は一変する。医療ミスが原因だとして病院側を訴えようとする森本の家族に対して、経営第一主義の壮大や井川の上司である第一外科部長・羽村圭吾(及川光博)は、金を積んでなんとか穏便に済ませようとする。一億円を提示し、家族との和解が成立しかけたとき、沖田は森本の痺れの原因を突き止め、再手術を提案。しかし手術を提案するということは医療ミスを認めることになってしまう。壮大は「副院長として病院とスタッフを守る責任がある。これ以上波風たたせたら病院が持たない」と断るものの、責任は全て自分がとるという院長のひと言で手術は実施されることとなる(ちなみに沖田が必死に説得しているときの壮大の迷いは、彼にまだ「経営第一主義でいいのか」という気持ちがあることを示しているのだろう。今後どう変わっていくのか、注目だ)。

 手術は成功し、右腕の痺れが取れた森本から病室で和菓子を手渡された沖田が、「患者からいただきものは……」と静止する看護師を無視してその場で頬張り、他の医師にも和菓子を勧める、というところで本回は終わる。

 今放送では、前回で示されていた病院内の対立関係がより顕著になった。患者のことを第一に考える沖田や深冬、虎之助と、経営第一主義の壮大や羽村(そして日和見な他の医師たち)が、医療ミスへの対応方法で対立する。壮大は虎之助を院長の座から引きずりおろそうと画策しており、その背景には沖田への嫉妬と、深冬を奪われるのではないかという恐れ、虎之助に認められないという焦りを抱いていることが今回は前放送以上に分かりやすく提示されていた(虎之助も無神経にすぎると思うのだが、それは別の機会に書きたい)。羽村もまた同様で、親友である壮大が院長になった際の見返りを求めているのだろう、今回の医療ミスを週刊誌に垂れ込んだ当人だ。

 そんな中で、自らの立ち位置を決めかねているのがお坊ちゃん医師の井川である。

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