今までのオーガニック推しはどうしちゃったの? な第19号(2013年7月発行)
特集は「土とともに生きる」。慣行栽培(一般的な農法)で使われるF1種について、「子孫のつくれない作物ばかり食べて、動物に異常は現れないのか」と読者を脅しにかかります。
さらに「有機肥料も問題がある場合があるようですね」と、けしかけるみれい氏、今までさんざんオーガニックを推しておいて、まさかの梯子外し!? 「ひふみ農園」という、国産スピ農法も登場。ひふみ祝詞(スピ界で有名な祝詞)を聞かせて育てた野菜は、育ちが違うそうです。
慣行栽培は体を冷やす! と農の世界でも冷えとりを語らせる第20号/2013年12月発行
農特集続き。慣行農業をやっていると化学物質で土が冷えるから腰が悪くなる、でも自然栽培はあたたかい。いわば〈土の冷えとり健康法〉だよという、農と冷えとりのコラボトークという、ある意味、貴重な記事を掲載。
みれい氏の会社が運営するウエブショップ誕生や、「満を持して」と子ども用の冷えとり靴下販売開始のアナウンスも登場。紙面で紹介されている子ども用は16cmと18cmなので、不快なら自己申告できる年齢であると思いたい……けど、まだまだ親にコントロールされる頃だよなあ。ああ、冷えとりさせられる子どもが不憫。
座談会はヘアケア談義再び。「ヘナは解毒作用がある」「セックスにもいい」「子宮と髪の毛は関係があるから生理中はシャンプー使うなと、産婆の祖母が言っていた」など、相変わらず根拠不明のトンデモガールズトークでみっしりです。
取りつくろった感の否めない、服特集の21号/2014年4月発行
「住まい特集を予定していたが、時間がかかってしまい、書籍用に予定していた服についてを取り上げました」とのこと、どこかとっちらかった印象があるのはそのせいでしょうか。この号では、「塩浴」も緊急特集。これも冷えとり健康法と同様に「PMSが軽くなった」「白髪が目立たなくなった」「やせた」など、因果関係不明の体験談がぎっしり。
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ホリスティック情報誌としてのマーマーマガジンは、これで終了です。これ以降は冒頭でご紹介したとおり、詩とインタビューの雑誌へとリニューアルとのこと。もしかしたらやっているご本人も、少々〈トンデモ疲れ〉したのではないでしょうか? それにしても謎物件を山のようにご紹介してくれたマーマーマガジン、関係者の皆さま大変お疲れさまでございました。
(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)