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「私の額には欠陥品の印が……」壇蜜が語ったデビュー時の本音

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『壇蜜 2014カレンダー』TRY-X Corporation

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 TBS系で毎週土曜日の朝7時半から放送されている『サワコの朝』は、エッセイストでタレントの阿川佐和子がMCを務め、毎回さまざまな業界から招いたゲストの生い立ちなども交えた興味深い話を聞くことのできるトーク番組である。

 出演者がMCとゲストの二人のみであることや、番組名からして『徹子の部屋』(テレビ朝日系)とカブっているのは否めないが、時にゲストをたじろがせることもある黒柳徹子ほどの威圧感は阿川さんにはあまり見受けられない。

 ミリオンセラーとなり話題になった『聞く力-心をひらく35のヒント』(文春新書)の著者でもある阿川さんが聞き手ということもあってか、彼女の問いかけに対してゲストがリラックスした様子で、自然体のまま自分の言葉で丁寧に語る姿が印象的な番組である。

 11月2日放送分のゲストは、土曜の朝というのんびり爽やかタイムに似つかわしくないセクシータレントの壇蜜であった。事務所の戦略なのか本人の意向なのかは定かでないが、深夜番組以外では肌の露出をセーブしてセクシーな衣装ではなく、清楚なキレイめOL風衣装でテレビに出演することが多くなった最近の壇蜜。この『サワコの朝』でもやはり朝番組に相応しいものを選択したのか、ふんわりした素材のネイビーブルーの七分丈ブラウスで胸元は決して見せず、知的な雰囲気まで醸し出すかのような衣装を纏っていたのだった。

 といっても、やはり隠しきれない色気が溢れて出てしまう壇蜜。「トーク(番組)で、朝っていうのは(自分をゲストに起用するには)、とてもリスキーかと……」と、自分の言動が朝番組として成り立つのか不安視していた様子だった。けれども、かねてから壇蜜のことを大好きだったという阿川さんは「リスキー? リスキーですか♪」と何やら早速楽し気であった。

 壇蜜は「やはり(番組側が自分の出演を)よく英断をしていただいて、大変嬉しいです」と、にこやかに話し番組スタッフに感謝すると、阿川さんは「今日は朝の壇蜜さんを、“朝蜜”を見せていただきたいと思います」とノリノリだった。阿川さん、どんだけ壇蜜のこと好きなんだろうか?

 この番組では、ゲストの思い出の曲と共にトークが展開されるという形がとられている。まずは壇蜜が「記憶の中で今もきらめく曲」としてチョイスしたのが、カーペンターズの「Close To You」(A&M)であった。祖母がカーペンターズの大ファンだったそうで、壇蜜が12、3歳の頃に教えられた曲らしい。

 祖母は曲だけではなく、カーペンターズの二人についても壇蜜にいろいろと教授したそうだ。妹のカレンが兄であるリチャードを好きになり過ぎてしまい、「兄に好かれたい」という気持ちで健気に歌う妹の姿が「キュンとする」と、孫の壇蜜にレクチャーしていたらしい。確かに「Close To You」の歌詞の中には「あなたのそばにいたい」という愛の言葉は何度も出てくる。でも、カレンが作詞した曲でもないしなぁ。おばあ様ったら、感情移入し過ぎ~♪

オバサンよりもオジサン寄りな阿川佐和子

 そんな祖母に教わったカーペンターズの曲を聞きながら、壇蜜は一人っ子でもあったせいかカレンにとってのリチャード的な存在である、「兄のような先輩のような人がいたらいいな」という恋愛への憧れが芽生えたそうだ。おばあ様が壇蜜の恋愛感をお育てになったんですね! さらに、女子校育ちで10代の半ばあたりから父親が単身赴任で離れて暮らしていたため、「男性に甘えたり頼りにするという思い出や機能がちょっと欠けているのかもしれないです」と吐露した壇蜜。そのせいか、「自分の恋人も父性がないとお付き合いできない」とのこと。

 恋人に対しては「いろんな意味での男性の“頼り”に依存する」「彼氏は自分にとって父であり、恋人である」と独自の恋愛観を展開した壇蜜。それを聞いた阿川さんが「じゃあ“オジサン臭”があっても(いいの)?」と尋ねると壇蜜は「そのほうが安心するのかもしれない」と照れくさそうに素直に答えた。「おっ! そのほうが!? いいの!?」「まぁ~、世のオジサンが喜ぶこと、大変ですよ!」と、世のオジサンたちの気持ちを嬉しそうに代弁しちゃう阿川さんなのだった。どっちかと言えば、阿川さんの感性はオバサンよりもオジサンっぽい感じがするのは気のせいだろうか?

 また、壇蜜は「学生時代に就職活動をしていたら体がかゆくなった」という珍エピソードを明かした。よっぽど企業に就職するということがいやだったらしく体に拒否反応が出ていたようだ。劣等感の塊だった20代の頃の壇蜜は、自分は社会不適合者で「額には“ケッピン(欠陥品)”と書かれているんだろうな」と思っていたそうだ。自虐感がハンパないなぁ……。

 その後、29歳にしてグラビアデビューを果たした壇蜜。遅咲きのデビューを自らも「選手生命過ぎちゃってますからね~」と、笑い飛ばしていた。阿川さんが「一般的にもグラビアアイドルになるにはいろんな覚悟がいりそうな気がしますけど?」と尋ねると、壇蜜は「“欠(陥)品”と額に判を押してしまったせいか、自分の皮膚にそれほど価値が無いと思っていたんでしょうね」「手垢も付いてるけどいいですか?」と、自分の体に対して自信がなかったことを、飄々とした感じで答えていた。なるほど、時折見かける壇蜜の潔さはこのあたりの自身の無いところからの開き直りからきていたのだな~。

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テレ川ビノ子

テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!

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