壇蜜曰く、グラビア写真の撮影時には、一枚の写真の中にストーリーを織り込むそうだ。撮影スタッフの考えを踏まえて自分なりにイメージを膨らませる作業は彼女にとってとても大事なことらしい。職業的にはグラビアタレントは自分の“天命”だと語る壇蜜。どんなに時間がかかろうとも辛いことはなく、「やってよかった!」と思えるのだとか。たくさんのスタッフたちとチーム一丸となって作りあげるグラビア作品が何より嬉しいそうだ。幼少期から、ひとりぼっちでいることが多かった壇蜜にとって、チームの輪の中に入って自分のところにパスが回ってくるということが喜びなのだとか。
そして阿川さんの周りでは壇蜜ファンの人が多いそうで、オジサンからお姉ちゃんまでファン層が幅広いらしい。阿川さんが思うに、壇蜜に男性ファンがいるのはわかるが、なぜ女性にも人気があるのかが不思議で、壇蜜本人に分析してもらった。壇蜜が自分なりに解釈したのは、
「(自分は)女に嫌われるド真ん中だと思います」
「(もし女性から人気を得ているのだとすれば)おそらくなんですが、わたしの『あ~ん』っていう(エロい声)のは、“カギカッコ(「」)”が付いているからなんじゃないのかなと思うんですよ」
「男性に好かれようと思って『あ~ん』て言うことに対して=(イコール)“ビジネス”と言われてもしょうがないのですけど、なにか人の喜びがその先にあるのを見越しちゃってる自分もいて、本心じゃないようにも見えるんでしょうねぇ」
ということだった。阿川さんは「そうか、そうか、なるほどね~」と深く理解したらしく、「別に(壇蜜が)セリフを言ってるというわけじゃないんだけど、『仕事ですから、アタシ』という意気込みが感じられるというか、潔さが感じられるんですね」と、壇蜜が女性にも人気がある理由について納得がいったようであった。
獲物を狙いたいだけなの?
そんな壇蜜に、阿川さんが恋愛事情を聞いてみると、常に自分から告白したいタイプだそうだ。なんでも、気になる男性だったとしてもアプローチされた途端に冷めてしまうのだとか。たとえば、彼が電話番号の書かれた小さく丸めた名刺を、握手した時にこっそり渡してきたため、それまではイイと思っていたのに渡された時点で気持ちが萎えてしまったらしい。「あ~、自分で(アプローチ)やったのになぁ」とガッカリしてその場で丸まった名刺を返したそうだ。モッタイナイ!!
そんなもったい無さ過ぎることをした壇蜜に対して驚いた阿川さんは「(その人への気持ちは)終わっちゃうの? 壇蜜の中では?」と聞いてみると、「自分からいきたいんですよ~」と女豹の一面を見せる壇蜜だった。阿川さんは、「も~、謙虚なんだかワガママなんだか、わかんない人だねぇ~」「好かれれば御の字じゃないですかぁ」と、やや呆れ気味になったが、壇蜜は「狙った獲物はちゃんと自分で(掴まえたい)」と、がっつりハンター気取りになっていた。
壇蜜は番組の最後の方で、
「仕事をする上でも自分がいろんな意味で“いびつ”だということを、お話できることが光栄ですし、“いびつ”なことを好きになってくださる人が周りにいることが今後の仕事の励みになります」
と、同番組にゲスト出演できて自分の考えを語ることができたことを喜び、自分の周りのスタッフやファンへの想いを語ると、阿川さんは「まぁ、なんて謙虚な壇蜜さん♪ 朝にピッタリ!」と、番組をキレイにまとめて満面の笑みを浮かべるのだった。おそらく阿川さんはますます壇蜜のファンになったであろう。
私は、特に壇蜜のファンというわけでもないが、彼女がテレビに出だした頃に「エロ面白い人」が出てきたものだと感じていた。おそらく、彼女のビジネス色気みたいなものを感知してオモシロに変換して見ていたのかもしれない。今では『だんくぼ・彩(いろ)』(テレビ朝日系)という冠番組などにも出演し、売れっ子になった壇蜜。同番組で共演中の大久保佳代子と、最近確執があるらしいというウワサが出たが、きっと番組内で面白くネタとしてトークしてくれるのではないだろうか? プロ意識の高い二人が番組内でどんな切り返しを見せるのか、こちらの二人が繰り広げる夜トークも楽しみである。
■テレ川ビノ子 / テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!
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