2007年から放送されてきた『イッテQ!』は今年10周年となり、2月7日、10周年2時間SPの収録後に出演者への取材が行われた。番組スタートから出演している手越は、ここで「『イッテQ!』は、すごくいろんなことを勉強できた番組ですし、手越祐也という一人の人間を作った、細胞のような心臓のような番組でもあります」と、茶化さず真面目なコメント。印象的だった企画を聞かれ、初めて内村光良と宮川大輔とロケに行き、祭で“池ポチャ”したことだと語った。手越は「本当にいいお手本」と笑いの先輩2人を称え、彼らとロケに行く度に参考にして良いところを吸収してきた。そして初登場の頃は「ショボかった」と自称する自身のVTRが、笑えるものに変わったと振り返る。取材中には感謝の言葉まで飛び出した。
手越の『イッテQ!』愛は、16年8月放送の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)でも表現されていた。厳しいロケも多いことから「NGはないの?」と上田晋也に聞かれると「僕自身はない」ときっぱり。その理由として「僕の人生をいろんな意味で大きく変えてくれた番組で、恩返ししてもしきれないので、基本的に『イッテQ』が言ってくることはNGなしでやろうっていうのをモチベーションにやっている」と語っていた。
街を歩いていると、声をかけてくる人の95%くらいが「イッテQ観ています」で、「NEWSの音楽聴いてます」という人は全然なのだとか。本業のNEWSが霞んでいる状況を悔しいとしながらも、今後番組でどんな存在になりたいのかと聞かれると「ネジが外れている存在でいられればいいのではないかと。自由なことを発言して、好きなことをやって『この金髪の人面白いな、くだらねーな』と思ってもらえたらうれしいです」と、“真面目に”“チャラく”いく宣言をした。
プライベートではアイドルらしからぬ派手な女性関係も話題になるが、それはあくまでプライベート。テレビの画面上でしっかりと仕事をしたくさん楽しませてくれれば、誰も文句を言えない。2月6日放送の『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)では「僕ジャニーズですから、やっぱり女性をハスハスさせないと」と発言していた手越。“ハスハス”とはネットスラングで「性的に興奮した時の呼吸音」という意味がある。プロフェッショナルなまでにチャラキャラを貫いている。ある意味、手越こそが、日本で一番真面目にアイドルを演じてくれているのかもしれない。
(ゼップ)
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