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白熱のビンタバトル→「むしってやるぅ~」攻撃! 余命2カ月発覚のグロテスクな超展開/『奪い愛、冬』第五話レビュー

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ビンタバトルが始まるよ!(『奪い愛、冬』公式サイトより)

ビンタバトルが始まるよ!(『奪い愛、冬』公式サイトより)

 三浦翔平と水野美紀の怪演ぶりがただただグロテスクな“ドロキュン劇場”こと金曜ナイトドラマ『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)。ヒロイン・光(倉科カナ)の婚約者で人格崩壊街道まっしぐらの康太(三浦翔平)と、夫の束縛に命懸けの狂妻・蘭さん(水野美紀)が強烈すぎて、もう完全に主役を食っちゃっていますね。康太にも、光の元カレで蘭さんの夫・信さん(大谷亮平)にもキュンとすることはありませんが、どうでもいいです。ドロドロ劇場でいいんです!

 第四話では、光&康太・信&蘭で“Wデート旅行”に行くという、狂っているとしか言いようのない展開、羽木建設コンペ手抜き騒動を経てまたしても蘭さんの怒りを買った光でしたが、従順夫・信さんが遂に狂妻に反旗を翻しました。

「俺は、俺はまだ光のことが好きだ!」

 そんな信さんの宣言を、蘭さんだけでなく康太もしっかり見張っていて……。光、涙を流して胸を熱くしている場合じゃないからね~。

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狂女連合結成

 爆弾発言によって第二章が幕を開けた第五話冒頭、信さんは「光が好きだ。ずっと好きだった」と愛の告白を繰り返します。「あなたは前世から泥棒なのよ」と言って立ち去っていく蘭さんと入れ違いに、信と光に近付いていくのは康太。康太、大暴れです。一瞬笑みを浮かべてから木の棒(モップの取っ手)を振り回し、信さんにつかみかかったうえ、止めに入ろうとした光を突き飛ばし壁に激突させてしまいました。気絶して救急車で運ばれていく光。光って体育会系の設定なのに、よく気絶しますよね。一話で信さんと再会して過呼吸気味になり、二話では康太のフラッシュモブにて過呼吸になって気絶して救急車で運ばれています。

 病院で意識を取り戻した光、お見舞いに来ていた秀子(秋元才加)に、康太が警察に逮捕されたことを知らされます。

秀子「ちょっと、康太さんのこと追い詰めすぎじゃないですか? あんなに康太さん変わっちゃって見てられません。かわいそうです。うう……(涙)」

 自分だって康太が変わっちゃうようにあれこれ罠を張っていたくせに、よく言うわ~の秀子です。ていうか、目覚めたら枕元に秀子って、光的には最悪でしょうね。仲良くもないタダの同僚なのに病院来てんじゃねえよ、って。

 警察に捕まった康太を迎えに来たのは、母・美佐(榊原郁恵)でした(父親はまだ一度も登場してません)。最愛の息子・康ちゃんにビンタして「いい加減目を覚ましなさい!」と荒ぶるママ。息子が人様に迷惑をかけたこと(公の場で暴れたり婚約者を気絶させたり)を咎めているんじゃなくて、“あんな女(光)のために何やってんの!”ってことでしょう。康太は猫背でしょぼくれていますが、反省の色はなさそうです。光がオレを裏切ったから悪いんだ、と思ってるのかもしれません。

康ちゃん「母さん、母さんの言う通りだったのかもしれない。俺は光と付き合うべきじゃなかった。自分がどんどん壊れていく。もうどうすればいいのかわかんないんだよ」
郁恵ちゃん「康ちゃん、康ちゃんが思うようにやればいいのよ。したいようにすればいいの」
康ちゃん「ほんと?」
郁恵ちゃん「それでいいのよ!」
康ちゃん「ありがとう母さん(涙)」
郁恵ちゃん「やっとわかってくれたのね! ああ、昔の康ちゃんが戻ってきた! ああ~、嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい、嬉しいわぁ~」(康ちゃん抱きしめ歓喜)

 率直に申し上げて、気持ち悪いですっ! いい歳の息子に何やってんの、それを受け入れる息子もどうかしている、もう郁恵ちゃん&康ちゃんの親子のやり取りにドン引きしました。

 郁恵ちゃんの「康ちゃんが思うようにやればいいのよ」ってどういう意味なんでしょうか? 「自分がどんどん壊れていく」と言っている息子にかける言葉としてはよろしくない気がしますが。郁恵ちゃんだって、康ちゃんがまだ光に執着していることぐらいわかっているはずで……あるいは“壊れちゃっても、あなたは私の最愛の康ちゃんよ!”ってことなんでしょうか。

 婚約者・光の心が自分から離れつつあり弱っていたであろう康ちゃん、これまで郁恵ちゃんが自分の婚約者に取っていた失礼な言動などすっかり忘れ、郁恵ちゃんの「思うようにやればいい」という言葉を支えにしたのか、洗面台の鏡に映る自分に「したいようにしていいんだよね?」と問いかけます。

「じゃあしたいようにしよ。光をもっと愛する。愛しているよ、ひ、か、る」

 反省どころか、ますます自分の気持ちに歯止めが利かなくなった模様です。最愛の康ちゃんがしたいようにして、結果、刑務所に入ることになってしまっても郁恵ちゃんはかまわないのでしょうか。自分の社会的地位(料理研究家)だって脅かされるかもしれないのに。

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第1話「奪われたら奪い返せ」