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怖い・痛いセックスを我慢しないで!

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 Photo by Richard van Hemmen from Flickr

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 前戯でズンズン・パワー系の手マンをされたときや、充分に濡れていないのに挿入されたとき、乗り気じゃないとき……セックスの時、何かしら痛みを感じたことがある女性は、少なくないのではないでしょうか。また、気持ちいいセックスをしたい! と気持ちは前向きなのに、奥まで挿入すると、毎回痛みを感じるという声を耳にすることもあります。痛みを感じても「セックスを中断してしまうのは申し訳ないし……」と我慢してしまっている女性も多いのでは?

 体調が優れないときやメンタル面(悩みがあったり、他に考えごとがあってリラックス出来ない場合など)で濡れないこともありますから、セックスで痛みが生じることはおかしなことではありません。カラダの中でも特にデリケートな膣内で痛みを感じた場合は、絶対に我慢しないでください。セックス時の痛みを「性交痛」といいますが、性交痛を放っておくと、心身ともにもっと苦しむこともあるので、自分の痛みとちゃんと向き合うことを忘れないようにしてください。もちろん、相手男性も、セックスする女性が痛みを訴えたら向き合う必要があります。

初セックスは痛いもの?

  怖い・痛いといえば、一生に一度しか経験できない「初体験」。私は数十年前の出来事のため、記憶が非常にうす~いですが……ちょっとした楽しみと不安が入り混じって、緊張していたはず。“不安”というのは、噂で耳にしていた「出血」や「痛み」に関してだったように思います。「出血」に関しては、出る人出ない人とそれぞれのようで、実際に私の初体験では、出血はしませんでした。

 そもそも「処女膜」はどんなものなんでしょう。膣内にある薄い膜のこと。「はじめてのセックスは血が出る」という噂から、ピーンと張った膜に、ちんこを挿入することによって出血するのではないかと思っている方も多いかと思いますが、実は「処女膜」といわれる膜にはもともと小さな穴があり、生理の際の出血がこの穴から体外へ排出されているようです。すでに穴が空いているのに、なぜ出血する人がいるんでしょう? 挿入することで、「処女膜にわずかに残っている毛細血管が破損して、血液が流れ出る」という話もあるようですがこの出血は微量のようで、実際はピストン運動をすることで、膣壁が傷ついて出血するといわれています。

 初体験は、メンタル面でも緊張・不安を伴い、リラックスした状態で挑めるものではありません。ということは、膣内も十分に濡れている状態ではないのが普通です。濡れていないのにピストン運動で摩擦が生じれば、そりゃ膣内も傷ついてしまいます。

 「痛み」も同じく、濡れていない膣内にピストン運動で生じる摩擦によって、痛みを感じます。さらに、膣内に異物を挿入することなんて、バイブオナニー経験済みならいざ知らず、ほとんどの処女にとっては今まで感じたことのない強い刺激です。これを「快感」よりも「痛み」と捉えてしまうため、「痛かった……」と思ってしまうこともあるそうです。

 少しでも初体験の痛みを和らげたい! と思う方は、オナニーをすると大きく変わる場合もあるようです。清潔にした手で触ることからはじめて、指を1本入れてみる。慣れてきたら2本入れてみる。この刺激に慣れておくと、初体験に感じる「痛み」が軽減されるかもしれません。でも自分の指を挿入する、ってだけでもビビッてしまいますよね。

 ちなみに、日本人のセックスデビューの平均年齢はどれくらいなんでしょう。30代半ばの私自身や、私の回りの同級生の初体験話を聞いていると、15~17歳頃が多かったような気がしますが、今はどう変化しているのでしょうか。今の時代、初体験を済ましている若者は増えていっているんだろうなぁと思っておりましたが、2013年の記事(調べ)では、初体験の年齢は平均20歳だということがわかりました。

 

「初体験の年齢、何歳ですか? 平均は20.3歳だけど…

<男性の童貞率や不倫率などがわかって面白いのですが、個人的には気になったのは、初体験のデータです「初体験の平均年齢は男女ともに20.3歳。60代は21.7歳、20代は18.7歳」「女性の初体験相手は全世代を通して「付き合っていた年上の人」」が多い、など、興味深いですね>

……かと思えば、messyライターでは、14歳で済ませた方も。

残酷な初体験はセックス観をこじらせるか? 改ざんされた記憶

<私の初体験は14歳。相手は10歳以上も年上で、当時一方的に片想いをしていた男だった。「処女は面倒くさいから嫌い」と彼が言うので精一杯処女じゃないふりをした。車内の後部座席だった。キスもなければ当然腕枕もなく、愛撫も力が強くて激しいだけで相手からは少しの愛情もなかった。それでも大好きな相手に抱かれて私は嬉しかった>

「膣が痛い」をスルーしちゃダメ! 婦人病の可能性も

 セックスの挿入時に痛みを感じている方は、我慢したり軽く考えたりせずに、どんな状況のときなのか、痛む場所はどこなのか……など、観察・分析してみましょう。目に見えない部分だからこそ、ちゃんと自分のカラダのことを考えることは必要です。

 挿入時に、膣の入り口付近が痛む場合は「膣内が充分に濡れていない」「外陰部が炎症を起こしている」「コンドームに使用されている素材にアレルギー」など、傷以外にも体質の可能性もあります。

 深く突かれた時に痛みを感じる場合は、原因として子宮頸がん、子宮・卵管の感染症や子宮内膜症などの可能性もあります。すでに、子宮付近に病気となるものが出来ていて、腫れていたり、しこりになっているところに挿入、突かれたことで悪化させることもあります。また、挿入中ではなくセックスの後に腹痛が襲ってきたり、下痢や尿のトラブルがあるようなら性感染症の疑いがあります。

 痛みを感じた過去の経験や思い込み、不安な気持ちを持ちながらセックスに挑むなど、感情・メンタル面で濡れないことや挿入時に痛みを感じることもあるので、神経質になりすぎても気持ちのいいセックスから遠ざかりはしますが、セックス中に少しでも違和感を感じる方は、1度然るべき病院へ足を運んでください。病院へ行ったことで気持ちがラクになることもありますし、潜んでいる病気を見つけることができるかもしれません。

女性の臓器は複雑。「お腹が痛い」は何かのサインかも

 女性の腹部(骨盤の中)には「子宮」と「卵巣」という臓器があり、男性よりも臓器が多いため、とても複雑でデリケートな場所(臓器が多いので腹痛も男性よりが起こりやすいんだとか)。また、腸や子宮、膀胱などが隣り合わせにあるため、セックスのときのちょっとした振動でさえも、痛みが襲ってくることがあるようです。改めて考えると、自分のカラダの中にちんこを直接挿入するわけだし、男性と比べてカラダにとってのリスクが大きいのも理解できます。

 臓器の位置も個人差がありますが、セックスの度に痛みが襲ってくる、セックスの回数を重ねていく度(年齢を重ねていく度)、痛みを繰り返すようだったら子宮内膜症の可能性も出てきます(本来、子宮の内側にあるべき内膜が、卵巣や腹膜などの中に入り込んでしまう病気)。

 痛みに気付いているものの、痛みを我慢して放置し子宮宮内膜症が進んでしまうと……「出血量や痛みが増える」「出血した血液が体内に吸収されず(固まってしまい)臓器の癒着を起こす」と悪化する可能性があります。結果、腸が動かなくなったり、腸閉塞を引き起こしてしまう方もいます。「セックスくらいでそんな大袈裟な……」「避妊をしているから大丈夫!」と安易に考えないように! 避妊は大事ですが、“絶対”安心安全なものはありません!

Photo by Katie Tegtmeyer from Flickr

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奥まで突く体位「バック」が痛い!

 セックスの際、他の体位なら問題ないのに「後背位(バック)は痛い」と感じる女性が多いようです。男性にとっては視覚的にも興奮し、「正常位よりも締まって気持ちいい」と人気な体位でもあるでしょう(締まる体位は、それぞれ違います)。

 「男性が突く力が強すぎる」せいもあるでしょうが、それ以外に、バックで痛みを感じるのはナゼなんでしょうか……。男女それぞれ「上付き」「下付き」「中付き」と位置は変わりますし、性器の大きさも異なります。男性もちんこのサイズだけでなく傾き方だって色々あるでしょう。それをあまり考えることなく、力任せに挿入することで女性側に痛みが発生することもあるようです。そして、正常位の時と同じ強さで突いている男性も多いようですが、バックは他の体位よりも膣の奥まで届くため、女性にとっては挿入と同時に奥に突かれるとかなりの大きな衝撃。その衝撃に対して「あっ!(痛っ!)」という言葉が出てしまっているのに、男性は「喘ぎ声」と捉えている可能性もありますね……。このままでは、改善されないままバックの度に苦痛が続きます。

 

 大前提として、サイズや形状が最初からピッタリと合っているカップルの方が珍しいものです。「痛みを感じれば、伝えること」。そして、ちんこの挿入角度や体勢を変えてみたり、お互いに話し合って、確認し合あっていくことで、カラダの相性が良くなることもあると思っています。リラックスした状態でないと快感は得られないと思うので、コミュニケーションを取りながら気持ちのいいセックスを探究してみて下さい!

(大根 蘭)

大根 蘭

365日中365日、24時間中およそ8時間ほどエロいことを考えて生きている女でございます。

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