ウザいだけの恋敵って出す意味あります?
そんな中、名波があすか実家へまた行きたいと言ったので今日はカレー記念日、あすかはママに特製カレーの作り方を教えてもらい絶品のカレーを拵えます。ところが! タクシー運転手をしているパパが、偶然会社帰りの神谷を乗せて「飯まだだっていうから連れてきちゃった」。えー……。パパが誰かれ構わず家に連れて来ちゃう迷惑おじさんだってことは序盤で明かされていたし、ゆえに交際開始前の名波もあすか実家にお邪魔したりしてたんですが、神谷。来るか普通。どこまでうざいんだよ。さらに、数分後に到着した名波を「神谷さんが来ちゃったから無理」と追い返そうとしたあすかも意味わからない。なんかドラマの女性ヒロインって、あすかに限らないけど(『奪い愛、冬』の光とか)わりとみなさん判断力おかしくないですか??? どう考えても誠実じゃない対応をしたうえ、「良かれと思って」下手な嘘をついてすぐにバレ、窮地に追い込まれるんですよね。しかし今回は名波が大人の対応をしたので、あすかの困惑は最小限に押さえ込まれました。神谷が迷惑行為に及ぶたびに名波の株が上がるよ!
来客予定なのに食卓に出すのがカレーオンリー(汁ものとかサラダとか用意しない)のが謎な高梨家、一応は和やかな雰囲気で食事をすすめ、ワインまであけました。でも酔いつぶれたあすかパパ(タクシー運転手なのに翌日大丈夫か?)とママが退散すると一気に修羅場に。
名波「神谷さん、なんでいるんです? ほっといてくださいって言いましたよね」
神谷「ごめん、すごい縁だなあと思って。たまたま載ったタクシーの運転手さんが高梨さんのお父さんなんて。運命かなって」
名波「いい加減にしろよ」
あすか「今は他の人のことは考えられないんです」
神谷「本当にいいの? 結婚できないかもしれないよ」
神谷うぜええええええええええええええええええ。名波の態度は終始いい感じで好感持てます!
あすか「まだ、(結婚できないかどうかは)わからないから」
神谷「大丈夫かな?」
名波「条件並べて、相手を選ぶ人よりいいんじゃないですか」
神谷「そっちこそ無意識のうちに相手を苦しめてること、自覚したほうがいいよ」
あすか「それでも、一緒にいたいんです」
ひたすらウザい神谷を団結して追い出し、あすかと名波は互いの愛情を確認出来てめでたしエンド。名波は自らの生い立ちについても、あすかに明かします。
名波「今の父親、二人目なんだ。一人目は全然覚えてない。母親は、俺を育てるために再婚したんだけど俺にとっては息苦しい場所で、母親も全然幸せじゃなかったと思う。俺は結婚が信じられない。まあ、あすかんちみたいにうまくいく人もいるだろうけど、たぶん、俺はだめなほう」
……名波の「結婚したくない理由」、意外と普通でした。ていうか、いつの時代の話だよ? 旦那に先立たれたから生活のために新しい男と再婚、離婚してシンママになったら子供が苦労するからって本意じゃないけど仮面夫婦を続けるって。母さん働けない体なのかな。
名波「だから、あすかがどうしても結婚したくて、この先ふさわしい人が現れたら、遠慮なく俺を捨てていいから」
あすか「わかった。そのほうが、名波さんも気が楽なんだね。だったら、そうしよう。でも覚えといて。私が結婚したいの、名波さんだけだから(にっこり)」
また道端で抱きしめたよ。週刊誌に気をつけるんじゃなかったのかよ、名波は。
名波「あすか、二人で暮らしてみない? この先どうなるかわかんないけど、なんか今、すっげーあすかと一緒にいたい」
あすか「すっげえ?(笑)」
名波「そう、すっげえ」
というわけで次週、ラブラブ同棲生活スタート! でも早速すれ違って「もうだめ、別れよ」ってなるんでしょ? からの誤解が解けてラブラブモード再び、でしょ? 予想外の展開をくれ!!!! という視聴者のために、“魔性”桜木夕子さんが暗躍してくれることでしょう。第五話ラストは、あすかが名波のスマホに電話をかけたところ、桜木夕子が出て「今度一緒に食事でもどーう?」と誘うところで終えました。あの、前も思ったんですが、名波はスマホ管理が無防備すぎないか? 衣装(100%スーツ)の胸ポケットに入れておけるんじゃないのか。楽屋に鍵つきロッカーないのか。適当にそのへんに置きっぱなしにしてるんだから、盗まれてデータ抜かれかねないですよ!
あすかと名波が結婚するのしないの、がメインテーマの『突然ですが、明日結婚します』。そりゃ最終回は結婚するんでしょうけど、それを名波が司会する生放送の情報番組で発表するとかね、ありえますけど、ただそんだけで最終話まで引っ張るのはちょっとキツいです。主人公女性は二人のイケメンに求愛されるモテモテポジションなわけですから、本来ならば名波の恋のライバル・神谷はもっとカッコよくあるべきなんです。顔じゃない、キャラとして。なのに第五話まで見てきて、ただただウザくてキモいだけの男なんですよ。こんなやり方じゃライバルとしてのキュン度が足りないだろ! 「まーきのっ」で人気を博した花沢類(小栗旬)と段違いだよ! 二番手男は「こっちもいいな~」と思わせるどころか「一番手よりこっちのがよくない!?」と鞍替えをすすめるほどのハイレベルぶりじゃないと出す意味なくないですか? ミス女性誌って感じの男性観を振りかざす桃子や、料理上手で気前の良い優男のはずなのに恋人にはなんだか横柄っぽい小野など、他のキャラも魅力がちょっとずつ足りません。あすかの父親が個人タクシーの運転手で専業主婦と子供二人(大学まで)養って東京23区内に一軒家建ててるのも解せないし。お願いだから人物をもっと描き込んで! 名波の「結婚したくない理由」も薄くてびっくりしました。視聴率うんぬんじゃなくて、ドラマに厚みを持たせるべく、後半戦も制作頑張っていただきたいところです。
(ドラマ班・下戸)
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