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愛する男は余命2カ月、狂妻水野美紀は精子着床、カオスに飲み込まれたヒロインは…/『奪い愛、冬』第六話レビュー

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縁切り神社、大人気(『奪い愛、冬』公式サイトより)

縁切り神社、大人気(『奪い愛、冬』公式サイトより)

  “ドロキュン劇場”を謳いながら、キュン要素皆無のホラードラマとして好評を博している金曜ナイトドラマ『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)。全七話ということで物語はいよいよ佳境ですが(最初から勢いブッ飛んでましたが)、24日に放送された第六話も凄まじいものでした!

 この物語の主役・光(倉科カナ)は、結婚を控え、同僚(仕事上は格下)のイケメン婚約者・康太(三浦翔平)とラブラブだったのですが、元カレ・信さん(大谷亮平)と再会したことで運命の歯車はあっという間に狂いました。いろいろあって(ストーリー上、この期間わずか一カ月ほどだと思いますが)元カレ元カノ同士いまも愛しあっていることを確認し、光は信さんの狂妻・蘭さん(水野美紀)から、大好きな仕事を辞めるか・夫から手を引くか、選択を迫られます。第一話からずーっと自分の本心を偽り・蓋をして誤魔化してきた光ですが、ついに吹っ切れたのか「仕事を辞めます。信さんが好き」と即断即決、覚悟を決めました。光と信さんはお互いの気持ちを確かめ合い、東京タワーの見えるホテルにて3年ぶりに結ばれます。とっても幸せそうなお二人ですが、そうは問屋が卸さない、のでした……!

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バカ息子の意外な特技

 婚約破棄されて怒り心頭の康太は、共闘を持ちかける秀子(秋元才加)とセックス。秀子は第一話からずっと、康太といかにしてヤるか腐心してましたからね……(ただし恋愛感情ではない模様)。秀子は約束通り、康太に「光と信の仲を引き裂く方法」を伝授。しかしその方法は、『縁切り神社でお祈りする』という、(大半の人から見て)馬鹿げたもので! 呪術の類じゃなくて現実的なやり方教えんかーい、ヤリ損じゃ! と憤る康太に、秀子は「光のカバンに盗聴器の発信機を仕掛けている」と手の内を明かしました。これで康太も大人しく言うことを聞くだろうと踏んだわけですが、意外にも康太はさらに怒り狂い、受信機を足蹴にし、秀子を押し倒します。康太の異常っぷりに危険を感じたのか、陰からこっそり盗み見していた武田部長(三宅弘城)が登場して止めに入り事なきを得ましたが(乱暴に犯されたかったらしい秀子はがっくり)、康太は部長にも悪態つきまくって去っていきました。とことんヤバイぞこの会社。

 ちなみに秀子はその後、武田部長に「男が壊れるのを見るのは楽しいですよね。そして壊れた男は結局私のところに駆け込んでくる。快感までん~。もうちょっとかな」と薄笑いでささやくのでした。まじ関わりたくないタイプの女です。

 ホテルで目覚めた光は信さんに「もういなくならないよ。ずっと一緒にいよっ」とおでこにチューされてお幸せそう。まだ信さんは蘭さんとの離婚成立前ですが。というか無事に離婚できると思っているのでしょうか? いや、失うものなど何もない(金にも地位にも名誉にも執着しない今の彼らは、裁判起こされたって怖くないでしょう)のだから、もはや蘭さんなど恐れるに足らん、ということでしょうか。お花畑脳全開フルスロットルの光は、過去の破局と今回の復縁について「こうやって抱き合うことができる喜びを神様が教えてくれたのかも」としみじみ。こういう発言が視聴者をイラっとさせるんじゃないですかね~。でも、先週の段階で<信=末期がん>と知っている視聴者は、光と信の幸せが長く続かないことを予想しています。そして、信本人も医師から告知を受けました。蘭さんはというと、光に見立てた人形に針をブスブス「ああ、私何やってんだろう 信、やだよお このままいかせたくないよお」泣き崩れます……。

 信の病気についてまだ何も知らない光は、康太に正式に婚約破棄を申し入れます。「いいんだよ、謝る必要ない。光がそう決めたなら、俺は受け入れる。俺だって男だから」って超物わかりのいいこと言う康太ですが、その目つきは常人のそれじゃありません。先週には手錠で監禁され無理矢理に婚姻届を書かされたっていうのに、光は康太がわかってくれたと信じ切っているようで「ありがと」と頭を下げます。いやあ、康太じゃなくたって、挙式日取りまで決めてるのに心変わりで婚約破棄されたうえ「ありがと」で済ませられたらピリつくと思いますけどね。まして康太は平均的な男性よりも明らかに嫉妬深く執念深いわけで……。ということで康太は、秀子の提案時には「ふざけんなよ!」と却下していた縁切り神社に向かい、すっごく真剣に祈っています。そこに蘭さんも登場! ってか、縁切り神社って、いかにも蘭さん出没スポットじゃないですか。康太の母・美佐(榊原郁恵)も好きそう☆

 しかし康太と蘭さんは、目的は同じ(信と光の縁切り)なものの、協力はしません。康太はつい先日、廃墟さながらのビルで怪しげな男に金を渡す蘭さんを目撃、“光に感謝されたくて”蘭さんを階段から突き落としましたが、右足が不自由なはずの蘭さんが華麗なステップで怪我を回避したことを思い出しました。そこで、またしても蘭さんを後ろから押してみると、やはりよろめいただけで転ぶことなく持ち直しました。探偵並みの観察力を備えているはずの蘭さんですが、康太が自分に疑惑を持っていることには気づいていない様子。康太は蘭さんを尾行し、またしても例の怪しい男に金の入った封筒を渡しているのを目撃すると、男の正体を突き止めるべく追跡を重ね、これまたいかがわしいビルの地下に進みます。素人なのに簡単に尾行成功しちゃうなんて、康太、才能ありますね。

 最終的には男の経営しているらしいいかがわしそうなバーに踏み込み、男に蘭さんとの関係を詰問。見ず知らずの奴に答えるかよ、知りたきゃ500万円持ってきな、と一蹴されると、迷うことなくママ・郁恵ちゃんを頼り、500万のおこづかいをおねだりします。金額を聞かされびっくりした郁恵ちゃんでしたが、息子の婚約破棄に涙ぐんで歓喜し、「自分と投資のため。だから頼むよ」と言うバカ息子に「母さん康ちゃんの幸せのためにはいくらでもあげるわよ」とポーン。康ちゃんにとって郁恵ちゃんなんてちょろいもんです。ほら、康ちゃんは母親をいいように使ってる!

 後日、郁恵ちゃんから引き出した500万円(現ナマ)を男に差し出した康太。が、男は「俺とあいつは単なる知り合い」としらばっくれ、そんなわけあるかと食い下がる康太に、チンピラたちが暴行を加えます。喧嘩は強くないであろうお坊ちゃん育ちの康太はやられっぱなしですが、根性(?)で絶叫。

「帰んねえよぉぉ~! 教えろよぉ~」「全身の骨、折ってみろよ」「俺はもう、傷だらけなんだよぉぉ~! だからもう骨なんて折られても痛くねえんだよぉ! 俺はさぁ、光を奪い返したいだけなんだよぉ~! 死んでも奪い返したいんだよぉ~~!」

と、そこに康太の元カノ・礼香(ダレノガレ明美)登場。「康太さん、言われたとおり撮影しましたよ」「今康太さんに暴行してるところ、撮影しました。ネットにアップしますよ。警察に連絡したら証拠になります」と相変わらずの棒読みでチンピラたちを脅迫するのです。捨て身で食らいつく姿に観念した男は、「ばかだなお前、何でそこまでして知りたいんだよ?」と、ついに康太を認め、受け入れました。

康太「今自分にできることがこれぐらいしかない。それを知れば何かが変わるかもしれないんだ。何かが。お願いします。あなたと蘭さんの関係を教えてください」
男「俺はあいつにあることを頼まれた……」

 確かに確かに、康太が奪い返したいのはあくまでも光で、蘭さんの秘密を突き止めたって康太の特になるという保証はありません。でも“もしかしたら”と、藁にも縋る思いであろう康太。ほんとキュンとしませんが(笑)、康太が本格的に狂えば狂うほど三浦翔平の演技は輝きを増しているような……。単なる爽やかイケメン時代の康太を演じている頃とは格の違いを感じるような。

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第1話「奪われたら奪い返せ」