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水野美紀の容赦ない熱演が三浦翔平の才能を開化させ、倉科カナが一番悪女だった今期最話題ドラマ/『奪い愛、冬』最終回レビュー

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成長著しい!(『奪い愛、冬』公式サイトより)

成長著しい!(『奪い愛、冬』公式サイトより)

 3月3日、女の子の健やかな幸せと成長を祈るひな祭りの夜、狂人揃いのドロ沼愛憎劇『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)が最終回を迎えました。もう、あっっという間に最終回まで来たって感じです。視聴率は一桁台だけれどSNSでの熱狂度強しのこのドラマ、小学生が水野美紀の「ここにいるよ~」を真似するために、掃除用具入れに並ぶなんて話も出ていましたが、最近の小学生って23時過ぎても起きてんの? それとも録画? ってか、ドラマ見た小学生に感想を聞いてみたいですね☆

 最終回は、脚本・鈴木おさむ×水野美紀×大谷亮平の副音声付きだったのですが、レビュー原稿を書く身としては、副音声入れると肝心の本編が聴き取りづらくなるっていうのが難点で、結局ふつーに視聴しました。

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三浦翔平と水野美紀の泥仕合!

 再会後、苦難に見舞われながらも愛を確かめ合ったヒロイン・光(倉科カナ)と信さん(大谷亮平)でしたが、幸せ気分に浸っていられた時間は超短かっ! なぜなら信さんは膵臓がんで余命2カ月! もう誰にも迷惑かけたくないって心境になった信さんは、光の前から姿を消し空港にいました。たった一人で旅立とうとしていた信さんですが……やっぱりそんなことは許されず。光、光の元カレ・康太(三浦翔平)、信さん、信さんの妻・蘭さん(水野美紀)。空港に4人全員集合! 精子着床→妊娠(の可能性)を伝える蘭さん、ショックを受ける光。そこに康太がさらなる爆弾投下を行ったところで、前回は終わったのでした。

康太「蘭さんの足はぁ、動くんだ。ハハハハ~~~!」

 最終回はこの続きからです。信さんは「足が動くなんて……! そんなはずはない!」と信じられない様子。いや、よく疑いもせず蘭さんを信じてましたよね……信さんピュアすぎっ。ピュアな旦那はまだまだ騙し続けられると踏んだのか、往生際悪く蘭さんは嘘をつき通そうとします。

蘭さん「そうよぉ! あたしがそんな嘘つくわけないでしょ! 嘘ついてんのはこいつよ!」
康太「嘘じゃないよ~」
蘭さん「嘘だよ~~~~」

 まるでコマーシャルみたいなやり取り……(苦笑)なんですが、蘭さんはまさに鬼の形相で杖をダンダンダンダン! でも康太は母親(渡辺郁恵)に500万円おねだりして、怪しい男にボッコボコにされながら手にした蘭さんの秘密を暴露できて、高笑いが止まらず、「そこまでして信さんを手に入れようとしているあなた(=蘭)に、猛烈に感動してるんだ~~~」と笑顔で絶叫します。もうすごい、三浦翔平の演技力、このドラマで一気に飛躍しましたね!

 ヒロイン・光だけは呆然とした表情で事の成り行きを見守っていたわけですが、信さん、またしても倒れドバーッと吐血。何も知らなかった蘭さんは「最愛の信さんが末期がん」という事実にますますパニックに陥ります。「いやよぉ~、いやぁ~いや! 信が死んじゃうなんていやぁ~、いやぁ~」と、とにかく「いやぁ~」を連呼。そしてやっぱり「こんの疫病神っ!」と光を攻撃し、夫の枕元から離れようとしません。ですが意識朦朧の信さんが呼びかけた名前は、「光……」。蘭さんは目を見開いて「なんであたしじゃないのよぉ~! くぅっ、くぅっ……」、病室なのにうるさすぎますよ。さらに蘭さんの暴走は止まらず、光と康太が席を外した隙に、ヘルプとして秀子(秋元才加)まで召喚し、ぐったりしている信さんを車いすに乗せ病院脱出を図ります。今すぐ彼が死んでもいいのかしら? なんっとしても夫を光から遠ざけたいんでしょうけれど……。

光「だめですだめです」
秀子「なんでだめなんですか、この人は旦那さんなんですよ」
蘭さん「あんたには渡さない、この人だって本当はね、あたしと一緒にいたいはずよ! ねえ信」

 光が一瞬ひるんだ隙をつき、秀子が光にタックル! 車に乗り込もうとする蘭さんのことを「待ってくれ!」と止めたのは、意識を取り戻した信さんでした。「あたしと一緒に行こう、いい病院探してあげるから」と言う蘭さんに対して、きっぱりと「俺の病気はもう治らない」。そして「教えてほしい。俺に隠していたことすべてを」と訴えます。

康太「蘭さん! ここで白状するんだ、あんたのすべてを!」
光「蘭さん! 隠していたことがあるのなら、本当のことを言ってください」
信さん「蘭さん、足は動くのか?」

蘭さん「……」
信さん「蘭!」

 蘭さん、ぶるぶると口を結んだかと思えば、杖を投げ捨てサポーターをむしり取り、走り出しました……。そんなカミングアウトの仕方って。

信さん「なんでこんな嘘を?」
蘭さん「あなたを愛してるからよ~~~! あなたのことが好きで、あなたを手に入れたくて!」

 初めて出会った小学生の頃から信のことが好きだった蘭さん。告白するたびに振られて、振られるたびにますます好きになって……しつこい女・蘭さんに、信さんはある時「光という彼女ができた」って嬉しそうに話したっていうのだから、信さんは昔からバカだったんですね……(このあたりの副音声聴きたかったです)。蘭さんも当時は一見ノーマルな女性だったのでしょうか? その辺は不明ですが、いずれにせよ蘭さんがこうなっちゃって光と信さんがピンチなことは事実。昔のことを振り返りながら、いよいよ怒りが込み上げた蘭さんは隠し持っていたナイフを振り回しながら「信が振り向いてくれないんだったらさぁ(シュッ、シュッ!)、振り向かざるを得ない状況を作るしかないでしょう~! たとえば、信のせいであたしが一生治らない怪我を負うとか!」と通り魔事件が仕組んだものだったことを告白しました。高校時代から自分に思いを寄せていた男を利用し、通り魔に扮して信をかばう蘭を刺すよう依頼したのだ、と。

 一方、蘭さんの自作自演によって人生を変えられてしまったのが、本作ヒロイン・光。オロオロするばかりだった光ですが、すべて仕組まれたことだったと知り「許さない……」と怒りに震えます。ついに光がキレました。いやもっと早い段階でキレて良かったと思うんですけどね。

蘭さん「愛してたんだもーん」
光「私だって愛してた」
蘭さん「あたしの愛のほうが多いんだからぁ」
光「なんであなたの愛のほうが多いってわかるんですか? 誰が決めたんですか?」
蘭さん「はぁ? あたしが決めたんです(再びナイフを向ける)」

ってまるで子どものケンカ(笑)。

光「刺したいなら刺せばいい」
蘭さん「……」
光「刺しなさいよ、ほらっ! ほらっ!」

 妊娠も嘘だと白状した蘭さんは、いじけたような表情で「足も動くし子供もできてないっ! そこまでしてあなたを手に入れたかったのわかるぅ~~~?」とまくし立て、あぐら&腕組みで「あたしは謝らない、悪いのはあたしじゃないっ」と頬を膨らませてプンプン。水野美紀、すごいわ~~~。

 さっき吐血して倒れたばっかりなのに、三者から決断を詰められる気の毒な信さん。

康太「信さんいいんですか? こんなにあなたのことを愛した人を捨てていいんですか? 最低なことまでしてあなたのことを愛した人を捨てられるんですか? なあ光、お前どうする気だ?」

光「さっきからずぅっと考えてた。もし蘭さんが……(中略)。私は信さんをずっと愛してる」

蘭「信、私だよね? 私と一緒に行くよね?」

 車いすから立ち上がった信さんが向かったのは、光……の前を通り過ぎて、蘭でした。

信さん「行こう」

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