インタビュー

更年期予防と避妊目的でピルを服用、充実した性生活を送る亜希子さん50歳

【この記事のキーワード】
更年期

向き合います。更年期世代の生と性

 結婚12年目の亜希子さん(50)は、15歳年上のご主人とふたり暮らし。2匹の猫が子供代わりだ。60歳でいったん仕事をリタイアしたご主人は、すぐに関連会社の役員として働くようになり、いまも忙しい日々を過ごしている。

 亜希子さんは20代の頃からピルを服用しており、ピルを飲むことで女性ホルモンが安定しているせいか、50歳のいまでも特に気になる更年期症状は出ていないという。「いまピルを飲んでいるのは、更年期予防と、あとは避妊のため」と屈託ない笑顔を見せる亜希子さんには、実はご主人以外にもふたりの彼氏がいて……。

<連載バックナンバー>

更年期を心地よく過ごしたい。40~50代の生と性に向き合う
由美子さん54歳。バブル前に結婚を決めた性に奥手な彼女が、結婚前に母から渡されたのは一冊の医学書だった
美佳さん46歳(前編)。40代に入ってすぐに表れた更年期症状、自縄自縛に陥ってもがいた5年。「もっと早く治療すればよかった」
美佳さん46歳(後編)。体験者の話を聞いて「あ、私更年期なんだ」と腑に落ちた。HRT(ホルモン補充療法)によって更年期症状が劇的に改善

籠の鳥状態だった7年間。15歳年上の夫による束縛

――恋愛結婚ということですが、ご夫婦でかなり年齢が離れていますよね。15歳も離れていると、もうなんでもワガママをきいてくれそうなイメージです。

「それってよく言われますけど(笑)。正直、ヤキモチや束縛はものすごいですよ、主人」

――え、そんなに年が離れていてもそうなるものですか。

「結婚を決めた時は、こんなに年が離れているんだから、きっとなんでも好きなように自由にさせてくれるだろうと思ってたんですよ、私も。でも年上の男は大らかとか包容力があるとか、あれって迷信です(笑)。まぁうちの主人の場合だけかもしれないけれど。とにかくヤキモチ焼きで束縛が激しいの。妻が自分より若い分、より一層そういう感情も濃くなるものなのかもしれませんね」

――束縛って、たとえば具体例を教えてもらってもいいですか。

「私、舞台鑑賞が趣味なんです。たとえば、お友達と舞台を観に行くとしますよね。その場合は、まず鑑賞前に『これから観ます』とメール、鑑賞後には『終わったから友達とご飯に行きます』とメール、食べ終わったらまたその報告と、小まめに連絡するのは当たり前。そこまでやっても、その日帰ったらもう主人は口もきかない」

――それはもしかして、すねちゃってる?

「そう、その通り。全身で怒ってることを表現しているってわけですね」

――でも舞台は女友達と観に行かれてるんですよね?

「もちろん女友達ですよ、主人もよく知っている人で。それでも、私が出かけるのがなんとなく面白くないんでしょうね。でも今は舞台鑑賞に行けるだけ良くて、とにかく、結婚して7年間は籠の鳥状態だったんですよ。さすがにこのままの人生じゃ辛いなと思って。私はもともと社交的なタイプでしたし、外に出かけたくって。それで結婚7年目で初めて主婦の友達と一泊旅行を決行したんだけど、そのときに主人からかかってきた電話の回数は7回」

――たった1泊で、電話が7回ですか!

「ね、年上の男は落ち着いていて包容力があるなんてあれ、嘘でしょ?(笑)その1泊旅行を決行して以来、少しずつ友達と外に出かけられるようになりましたけど」

――荒療治が功を奏したというわけですね。ところで束縛とヤキモチを辛いと感じてはいらっしゃるようですが……それでも結婚生活を続けていらっしゃるのはなぜでしょう?

「私、頭の悪い人が嫌いなんですよ。主人はとにかく頭がいい人で、それだけで絶対的に尊敬できる。たとえばね、昨年イギリスでEU離脱をめぐって住民投票があったでしょ? 最初、あのニュースについてよくわからなくって『なんでいま投票するの?』って主人に訊いたわけ。そしたら、ポンと答えが返ってくる。それもすごくわかりやすい説明で。うちの父がそういう人だったんだけど、早くに亡くしたから……もしかして知らず知らずに父と同じような人を求めていたのかもしれないなぁ」

――以前にこの連載でインタビューした女性も「夫を尊敬できるから、夫婦として成り立っている」というようなことをおっしゃっていました(由美子さん・54歳)。なるほどやはり<尊敬できる相手>というのは夫婦を長く続ける上で重要なポイントなのかもしれませんね。

「あと、もうひとつあります。うちの主人は、素直に謝ることができる人なんです。自分が間違っていたと思ったら、素直にごめんなさいを言ってくれる。その方法もちょっと可愛らしくってね。猫を抱いて『なんかママ怒ってるなぁ、許してくれないかなぁ』って、私に聞こえるように言うわけ。そういうことされると怒っていても、つい笑っちゃって。それで許しちゃう」

――亜希子さんのご主人は65歳でいらっしゃいますしね。その年代で素直に女性に謝れる人って、なかなかないような気がします。

「そうでしょ? そういう可愛い面もあるから、まぁやきもち焼きでもしょうがないかって」

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日々晴雨

都内在住フリーライター、独身。いくつかのペンネームを使い分けながら、コラム、シナリオ、短編小説などを執筆。コピーライターとして企業のカタログやHPなどのライティングに携わることも。

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