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「素敵なお母さん」になるために育児書に従うやり方は、赤ちゃんにとって快適なんだろうか

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どこを見ても「赤ちゃん最優先です」の考えは根強いが、それは「いわゆる育児の項目」を100%全うすることではないだろう。

赤ちゃん=早い時間に寝かしつけるもの、という考えからか「最近寝て“くれ”ません。この間までは21時には寝て“くれ”てたのに……」といった言い回しをネットなどでよく見かけるが、そこにもこちら都合の自己中心的な考えが現れているような気がして、とても引っかかる。

赤ちゃんは親のために寝るわけではない。本人たちは赤ちゃん最優先でいるつもりかもしれないが、それも「デフォルト育児へのはめ込み」なのではないだろうか。

赤ちゃん最優先と謳うなら、一般論じゃなくて自分の目の前の子供に合った対応をするのが一番現実的だ。子が何をしたくて訴えてるのか、それを叶えてやるにはどんな行動をとればいいのか? 子供によって違う。
もちろん、察知したつもりでも全く見当違いだということもあるけれど。

それでも育児と言えばやはり一般的に想像されるのは「抱っこ」や「おっぱい」や「ねんね」など、その響きがそれっぽいものばかりだ。
しかし育児系雑誌や商品の宣伝に使われるような描写は、誰もが想像する「いわゆる育児の定番」を表現しただけのもの。
「おっぱい飲んでねんねして~♪ 抱っこしておんぶしてまた明日♪」である。

抱っこも子守唄もおっぱい(母乳)も、それが合っている子なら、そうすればいい。私の息子は「自力でつかんでミルク飲んで~暴れまわってうんこ漏らしてニッコニコ~♪」である。
だからそれに沿ったやり方をしているし(うんこは衛生上、息子の意を反しても尻を拭いておむつを替えるけど)、今のところ順調に成長しているから「定番」のやり方に従うつもりは全くない。
それに今後も息子の成長に沿って、親子共々幸せであるために、私は仕事もするし友人にも会うしライブにだって行く。
息子が一人で遊んでる間は抱っこを強要などせず、私は体力づくりのため筋トレする。
これが、私と息子に合った一番幸せで、希望的なやり方だ。

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小出 愛

1981年生まれ、学生時代から10年以上スポーツ一本、卒業後はスポーツトレーナーとして第一線を志すも、いろいろあってパチ屋店員に。そこで旦那と出会い、結婚、2016年に第一子出産。プロレスは知らないけど猪木が好き。ママ友ヒエラルキーには入りません。

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