インタビュー

高齢者を取り巻く性の話「65歳でセックスしている女性は15パーセント」閉経した女性たちの性交痛に効果的な方法とは

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 今後、さらに高齢化が進み、日本でもセックスをする65歳女性の割合が増えていくことだろう。最後に関口先生に、最新の性トピックとして『DHEA』の話を伺った。これは男性ホルモンと女性ホルモンの前駆物質のことだ。現在、日本において中高年女性の性的意欲興奮障害には、女性ホルモン補充の治療法が主流であるが、アメリカではこの『DHEA』の膣座薬が、FDA(米国食品医薬品局)の認可を受けたのだという。

「現在、経口のDHEAはアメリカではサプリメントとして販売されていますが、これによりしばらくしたら、経腟DHEA投与が、アメリカでの女性性機能障害の第一選択になると思われます。男性ホルモンも女性ホルモンも両方補充になるので、軽症の中高年女性の性的意欲興奮障害と性交痛の治療には、両方ともにその薬が用いられるようになるでしょう」

 女性ホルモン補充で性機能は回復するが、性的意欲の回復には男性ホルモンが必要となる。DHEAで性的意欲と性機能の回復が期待できる。ちなみに、これは女性用バイアグラ『アディー』とはどう違うのだろうか?

「『アディー』は2〜3年前からアメリカでは売られています。これは閉経前の女性用で、性的意欲が落ちた女性たちにとって、すごく良いっていわれているんですが、なぜか、アメリカ以外の他の国に出てくる気配がない。ですからちょっと予断を許さないなと、毎年動きを見ています」

 性をめぐる医療は日々進化し続けている。あと20年後には、医学の力で性的意欲や性機能を維持し、セックスライフを楽しんでいる高齢者の割合が現在よりも増えていることだろう。

(山尻コマ子)

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