西内は同じ所属事務所の観月ありさへの憧れを公言している。確かに全盛期の観月は歌にドラマに大活躍で、参加作品がいずれもヒットした。しかしそれも一時的なことだったのではないだろうか。現在まで26年連続、通算30作で連続テレビドラマの主演を毎年務めている観月だが、たとえば2014年『夜のせんせい』(TBS系)、2015年『出入禁止の女~事件記者クロガネ~』(テレビ朝日系)などは視聴率を見れば『突然ですが~』と似たり寄ったり。主演女優の格こそあれ、記録は形骸化している。
所属事務所としては西内を観月クラスのタレントに育て上げたいのかもしれないが、西内と観月は違うし、時代もまた異なる。力量に見合わない仕事をさせて重圧を与えたからといって必ず伸びるとは限らず、それどころかタレント価値をつぶしてしまうことにもなりかねない。なんにでも強引にねじ込まず、最適な時に最適な仕事を与えることでブレイクへ導く。そのマネジメントテクニックが西内の今後には必要だろう。
1 2