私の初オナニーは5歳だった。
「まんこ」という卑猥な単語も既にこの頃知っていた。
私が物心ついた頃、母は銭湯で「オマンコもしっかりと洗わなきゃ!」とぽろっと口にしながら必死になっていた。その母の大きな背中を今でも思い出す。母はものすごい天然なのだ。
オマンコ。
その言葉を私が口にするとなぜか教えてくれた当の本人の母に怒られた。
「そんな言葉使っちゃダメ! どこで覚えたの!」
……お母さんだよ。
とにかく「オマンコ」は何かいけない未知な場所である事はなんとなくわかった。
そのオマンコを触ると気持ちいい、つまりオナニーを教えてくれたのは姉だった。
あれは5歳の、季節は春だっただろうか。
「まーちゃん、ここをこすると気持ちいいよ」
姉は無邪気に笑いながら、勉強机の角っこでまんこをこすりつけていた。
当時小学生だった姉は、それがオナニーという事も知らなかっただろう。
純粋に「気持ちいい遊び」だったのだ。
オナニーに目覚める瞬間は人それぞれ異なるシチュエーションだという。
自転車のサドルに初めてまたがって股間を刺激した瞬間とか、シャワーで股間を洗う時とか……。
姉はなぜ、勉強机の角っこに股間をこする行動に出たのか、偶然こすれたら快感が走ったのか、姉もまた誰かに教わったのかいまだに謎だが、とにかく彼女がオナニーの伝道師である事には変わりない。
5歳の私は、姉の真似をしてまんこを机の角っこにこすってみた。
身体中に電流が走る。
気持ちいい………………!!!!!
(オマンコってこんなに気持ちいいんだ!)
それから私のオナニーライフが始まった。
私のお気に入りのオナニーは、こたつの中に入って父の週刊誌のエッチなページを眺めながらこたつの脚にまんこをこすりつけてオナる事だった。
「まーちゃん、何やってるの! そんな事しちゃだめよ!」
母に見つかり何度も怒られた。
オマンコを触るのはどうやらいけない事らしい。
いけない事と知ると、もっと触りたくなった。
私はオナニーを辞めなかった。
私とオマンコの付き合いはものすごく長いのだ。
いつも私に喜びを運んでくれたオナニー。
ノーオナニー、ノーライフ。
それからのオナニーライフについては、また次回。