それでも応援したくなる相葉雅紀
あれこれ勝手なことを言われて(アツも言ってるけど)、本当は誰より責任を覚えプレッシャーを感じているであろう座長の相葉くんが、絶対に弱音を吐かず、黙々と頑張っている姿を見ると、やっぱり応援したくなっちゃうのよね。
相葉くんって嵐の中ではどちらかと言うと“ほんわかゆるりん”なイメージだけど、役作りはきっちり行うタイプだし。今回は貴族役だから「知り合いにいないし、会ったことないから実態はわからないけど」と笑わせつつも「貴族についていろいろ調べたよ。僕の中で貴族は常に冷静で物事に動じず、無駄な動きはしなさそうなイメージだから所作はどうしようかなってまず考えた。でも貴族の衣装を身に着けたら、何となく自然にイメージが固まってきた。それにレディーファーストという設定なんだけど、僕自身いつもそうしているから大丈夫そう。多分(笑)」とホッとした様子。
の~んびりしてそうに見えて実は陰で努力をする男・相葉くん。そりゃKinki Kids主演の1997年放送のドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』(日本テレビ系)に松本潤くんと出演していたころは、まだ嵐じゃなかったし、ただただワイワイ楽しそうだったけどね。まだジャニーズJr.の一員でマネージャーさんもついていなかったから、遠いロケ地にも自分で電車を乗り継いで来てたっけ。でもロケ地が姉ヶ崎や木更津、千葉のあたりだったから、千葉県出身の相葉くんは比較的土地勘があって、都会生まれの潤くんをしっかりエスコートしていたわ。早朝の五井駅あたりで潤くんと2人、心細そうにスタッフを待ってる姿なんて今じゃ想像もつかないけど、たまに思い出すと笑っちゃうわ。お子ちゃまだったなぁって。
あれから嵐になってさまざまな経験を積んで、いつの間にやらドラマで主演を張るようになってね。2009年の初主演ドラマ『マイガール』(テレビ朝日系)ではいきなりパパ役で、舞台裏では自分も大変なのに子役ちゃんを抱っこしたりおんぶしたり、大サービスの毎日だったわ。眠い朝でも子供たちは元気だから、新米パパも全力で頑張る上に、コメントもしっかりしてきちゃって、置いていかれた感じがしたわ~。
2011年の主演ドラマ『バーテンダー』(テレビ朝日系)の時は、忙しい合間を縫ってこっそりバーテンダー修行をして、ドラマが始まる頃にはカクテルを作れるまでに成長。「かなり手こずったよ。お酒を作るテクニックも学んだけど、バーテンダーは何よりすべての立ち居振る舞いが美しくないといけないから、撮影の3カ月ぐらい前から練習してたんだ」って言ってたっけ。ドラマに限らずだけど、どの番組のスタッフも相葉くんの“コソ練”にはいつも感動してるもの。20歳になった時に大野智くんと2人でバーに行った話をしてた時には「リーダーに特製カクテルを作ってあげたい」なんて言っていて、大野くんも「相葉ちゃんを雇いたい」って嬉しそうに話してたわ。
2012年の主演ドラマ『三毛猫ホームズの推理』(日本テレビ系)の時はとにかく推理劇だったため、説明セリフや難解な謎解きの膨大なセリフを覚えなくちゃいけなくて、休み時間もずっと藤木直人さんたちとセリフ合わせをしていて「もう頭がおかしくなりそうだよ~」なんて時に泣き言を言いつつも、本番ではよどみなくセリフを言っていて、本当に関心しちゃったわ。やっぱりやる時はやる男ね。
2013年の主演ドラマ『ラストホープ』(フジテレビ系)ではクールな医者役で、とんでもなくむずかしい医療用語が満載……。でもね、悩みながらも一生懸命に取り組んでる相葉くんの姿を見た櫻井翔くんが映画『神様のカルテ』で医師役をやってたこともあって、ある日こんなことを言い出したの。「俺さ、マイ聴診器を持ってるんだけど、貸そうか? 役に立つかどうかはわからないけど、イメトレの一環として心音とか聞いてみる?」って、唐突に話し出したの。