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博多華丸・大吉の謙虚過ぎる姿勢は“福岡時代のトラウマ”によって作られた?

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「博多華丸・大吉式ハカタ語会話」マイクロマガジン社

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 NHKで毎週土曜日の13時50分から放送されている『土曜スタジオパーク』(通称『土スタ』)は、渋谷にあるNHK放送センター内の「スタジオパーク」という観光施設内のスタジオから、毎回生放送でお送りしている公開トーク番組である。

 同局で放送中の番組や、これから放送予定の番組に出演する俳優やタレントをゲストに招いて、その番組の見どころを紹介しつつ、ゲストの素顔が垣間見えるトークをたっぷりと聞くことができる。お笑い芸人のビビる大木・タレントの大沢あかね・高山哲哉アナウンサーという3人のメンバーがMCを務めているのだが、このトリオがゲストと織りなすゆるいやりとりが土曜の午後の雰囲気にとてもマッチしていて、心地いい感じで見ることができる番組だ。

 11月16日の放送でゲストに訪れたのは人気漫才コンビの博多華丸・大吉(通称・華大)であった。MC陣から“博多の案内人”、“九州の帝王”と紹介されて登場した2人。同番組では、毎週二組のゲストが出演して各ゲスト毎に前半戦・後半戦という二部構成でトークが繰り広げられるのだが、コンビのためなのか、はたまたNHKが推している芸人さんだからなのか今回は“1時間丸ごと博多華丸・大吉特集”となっていた。それぞれが持っている話題が豊富だし、しゃべりがとても面白い2人なので、このコンビだけで十分番組が成り立つのも頷ける。私はかねてからお気に入りの芸人さんだったので、“丸ごと博多華丸・大吉”と聞いただけで、ワクワクしてしまった。

 現在43歳の華丸さんと42歳の大吉先生(大吉さんのあだ名)はコンビ歴23年というベテランのキャリアがありながらもバラエティ番組などではいつも謙虚なご様子。この『土スタ』でも、大吉先生は「(ベテランと言われても)芸人の高齢化が今もう激しいんで(自分たちはまだまだです)……」と、その謙虚な姿勢は変わらずであった。

 地元の福岡で活動していた15年は、「あまり芸能生活とは言えなかった」と語る華丸さん。東京に進出して来て9年目なので、同じ吉本興業所属の若手芸人であるオリエンタルラジオと「同期みたいなものです」と大吉先生が説明してスタジオを沸かせていた。しかし、謙虚さにおいてはだいぶ年下のオリラジより俄然上のような気がする。

 ゲストの近況を紹介する「最近Do(どう)?」のコーナーでは、華丸さんが同局で今年大ブームを巻き起こしたドラマの『あまちゃん』にどっぷりハマっていた旨を熱く語っていた。主役の天野アキ役を演じた能年玲奈の魅力について「目の黒眼の横の白眼の綺麗さが(スゴイ)!」「ホントに! 0歳時の(赤ちゃんのように澄んだ)白眼なんですよ!」と、白熱トーク! さらに「(演技の)“間(ま)”とか“空気感”とかが、平成に現れた“寅さん”だと思ってたんです」「渥美清さんの持ってる雰囲気の女性版(と思える)ぐらいに(物語に)入り込めた」と、大きな目を見開いて大絶賛していた。

 大吉先生曰く、華丸さんはあまりにも『あまちゃん』が好き過ぎて、ドラマのセリフに出てきた「じぇじぇ!」を地元の博多弁に直して「げなげな〜」と、急に言い出したほどだったとか。確かに博多弁では語尾に「げな」をつけることがあるそうだが、「げなげな〜」なんて福岡県民は誰も言わないらしい。なのに、それを流行らせようとして、ことある毎に番組の生放送中に「げなげな〜」を乱発していたそうだ。

 三週間ぐらいやっても全然「げなげな〜」が流行らなかったらしく、最後は「大吉先生に怒られて終わる」という形で幕を降ろされたのだとか。華丸さんカワイイな〜。「じぇじぇ!」という方言を、さらに方言で真似して流行らせようとするほど、ほんとに『あまちゃん』にどっぷりだったんだなぁ。

 また、漫才師としての活動について話が及ぶと、今年に入ってから毎月新作の漫才ネタを発表しているとのこと。新作を一本作っては、月に一回イベントに出て披露しているそうだ。ネタを考えるのは大吉先生らしく、「もう43歳なんで、今のうちに(ネタ作り)やっとかないと脳ミソ固まっちゃうでしょ?」と話すと、「将来的には(ずっと)劇場に出るような漫才師になりたい」という思いがあるため、今のうちから“ネタの貯金”を増やすことに励んでいるのだと語った。

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テレ川ビノ子

テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!

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