翻って、文春調査の「嫌い」のみにランクインした女優にも注目してみたい。まずは不動の首位・泉ピン子に次ぐ2位に躍り出た広瀬すず(18)だ。前田敦子と藤原紀香を挟んで、5位に有村架純(24)、8位に高畑充希(25)、10位に吉田羊と意外な面々が並ぶ。前田や藤原はともかくとして、いずれもテレビCMに映画にと引っ張りだこの“旬”の女優たち。すでに全国的な知名度を獲得し、女性向けファッション誌の表紙を飾る機会も多い彼女たちが、「好き」には一切名前が上がらず「嫌い」のみにランクインしているのは不思議な現象である。人気者のはずなのにどうして?
おまけに、ビデオリサーチ社の調査をもう一度見てみると、20位に吉田羊、47位に広瀬すずが入っているが、有村と高畑は圏外。映画やCM起用は多く、その顔と名前を目にする機会も頻繁ではあるものの、まだまだ「好感度」という点では先輩女優たちに及ばないということなのかもしれない。
ちなみに、ビデオリサーチ社の調査と「文春」ランキングを見比べてわかるのは、阿部寛(52)の無双ぶりである。前者では3期連続1位、後者では連続2位の座をキープ。当然CM契約も日本コカ・コーラや積水化学、三菱東京UFJ銀行、日本航空など一流どころと多数結んでいる。特にビデオリサーチ社の調査では<俳優>という枠内ではなく、所ジョージや明石家さんまなどを押さえての1位。万人ウケするイケメンではなく濃い顔立ちでアクの強い役者であるが、その好感度は業界随一なのだ。
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