自身がMCを務めた入社直後の冠番組『カトパン』(フジテレビ系)に高橋克実がゲストで登場し、トランプに記載された質問事項に答えるというゲームコーナーでは、加藤は「最近いつした?」というカードを選出。高橋の目を見つめながら「昨日です」と回答した後に、すかさず「洗濯物ですよ!」と付け加えた加藤のアドリブは新人とは思えなかった。明らかに夜の営みを連想させたことでスタジオ内はどよめいていた。
入社当初から下ネタへの対応力はアナウンサーの中で群を抜いていた加藤。当時から、決して自ら下ネタを話すわけではなく、振られた時に瞬発力で対応するという姿勢を貫いている。「アナウンサーなのに下品」という意見もあるが、「下ネタに対しても寛大で愛嬌がある美人」という自身の見せ方を十分理解しているのだろう。
一方で、当然だが一連のやり取りをただのセクハラと受け止めることもできる。他の女性アナウンサーや会社員女性が「カトパンを見習って」と言われることがあれば、即ICレコーダーに記録しておきたいところだ。加藤自身がこうした下ネタ対応を求められることをどう思っているのかはわからないが、いちいち動じていられない環境下で働いてきたことは確かであり、フリーになってもなおそのポジションでいなければならないことを、もしかしたら嘆いているかもしれない。
(夏木バリ)
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