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月9『貴族探偵』の凄まじい気迫を感じた初回、問題は相葉雅紀の「棒プレイボーイぶり」だけ

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 第一話のゲストは木南晴夏、内田朝陽、平山あやなどホリプロ勢で揃えていた。木南と武井といえば、ドロドロ不倫愛をコメディに昇華させた『せいせいするほど愛してる』(TBS系)にて、滝沢秀明の正妻と不倫相手を演じ大いに争ったことも記憶に新しいが、今回は友人関係。木南演じる大富豪のお嬢様の邸宅で殺人事件が起き、貴族探偵が登場して犯人を捜すというわかりやすいストーリーだった。テンポも良く、小ネタがいくつも挟まれて笑いを生む。相葉が主役ではあるものの、出ずっぱりではないため、相葉ファン以外の層も苦ではないだろう。これが、全面的に相葉推しのつくりであったら、視聴率の急降下は免れないところだったかもしれない。なにしろ、本作最大の問題は、相葉の演技だからだ。

 もともと演技力の評価が高い役者ではない相葉だが、今回は予告編の段階から恐ろしいほどの棒演技だとファンからさえ心配の声が漏れていた。懸念通り、滑舌の悪さからセリフが聞き取りづらく(たとえば「不可解な事件」というセリフ)、表情や立ち振る舞いが気品を感じさせるわけでもない。しかし見終えてみれば、このドラマだからアリなのだ、と納得させられた。今回は自然な演技をする必要がなく、無表情でも棒台詞でも問題ない。なぜなら浮世離れした貴族というキャラクターだからだ。プレイボーイらしく「美女とのアバンチュール」を愛し女性に優しい貴族探偵だが、等身大の大人の男性ではない年齢不詳のお坊ちゃんであるため、相葉の少年らしくもありおじさんらしくもある存在感に合っているのかもしれない。そしてメイド役の中山美穂もまた見事な棒演技で相殺してくれている。一話完結形式であり、「続きが気になる」仕様ではないため第二話の視聴率がどう出るかは予想しづらいが、大きく数字を下げることはないのではないか。

(犬咲マコト)

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