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3歳まで育てた産みの母は「何も知らないおばさん」…育ての母の強烈な手紙/『母になる』第二話レビュー

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ウキウキから再びどん底へ

さて、ウキウキ気分持続中の結衣がアパートに帰ると、なんと広が待っているではないですか! 時間が遅かったため、広はそのまま結衣のアパートで一泊することに決定。実の親子とはいえ、つい先日再会したばかりで外泊できるもの? 広に「お父さん」のことを聞かれた時はちょっと困ったものの、寝る前に何度も「お母さんだね」「お母さん」と言われた結衣はこのうえなく嬉しそうです。9年間の空白なんて一気に埋まっちゃった気分かもしれません。

そんな幸せな夜に、広が見つかったことを知ったばかりの陽一が電話をかけてきました。ナイスタイミングだと思うのですが、しかし陽一と結衣の溝は非常に深いようで、しかも陽一は結衣が再婚予定だと勘違いしているため話が混乱して電話では埒が明きません。会って話すのが一番、ということで「再婚はありえませんけど」な結衣と、広に会いたい陽一、明日、施設で落ち合うことになりました。

だったら翌日、施設に向かう前に「お父さんが来る」と広に伝えておけばいいのに、結衣は伝えていません。不可解です。でも広と一緒に電車乗って他愛のない話をして、「子どもが欲しがるもの何でも買うのがお母さんじゃないから」と釘を刺したりして、結衣的にはこの一泊二日で随分と母子の空白の時間を埋められた気でいるのかもしれません。施設に到着するや否や陽一が登場し、突然の再会に驚く広に「手紙、見せてくれないか?」と頼みます。広がこの施設に預けられることになった時、持っていたという手紙。そこに何が書かれているのか?

木野「あの、先に言っておきますけど、広くんそうはいってもまだ12歳ですから」
結衣「13歳になります。もうすぐ誕生日なんです」
木野「そうなんですか? 知らなかった……。ここにいる子は自分の誕生日を知らない子が多くて。とにかく、まだまだ子どもと受け止めてもらって、その上でこれ読んでいただければ……。広くんはこの施設に来る前、門倉麻子さんという人と暮らしていました」
結衣「カドクラさん? どういった?」
木野「どういった方かは、その、現在のところまだ調査中でして」
結衣「広は3歳の春に……」
木野「ええ、連れ去られたのはわかっています。その後、どういった経緯で門倉さんと暮らすことになったのか、広くん本人は幼く、記憶にはないことですから、門倉さん本人に問いただすしかなくて」
結衣「どこにいらっしゃるんですか?」
木野「それは……それもまだ調査中といいますか、所在はいずれご報告できるかと思いますが。とにかく、売れ去られた後の3歳から2年前にこの施設に来るまでのおよそ7年近く、一緒に暮らしていたんです。広くんと門倉さんは、親子として」

いやー不確定なことや調査中のことばっかりですねー。視聴者としては、広が7年間、門倉麻子(小池栄子)という女性と暮らしていたことを知っていますが。「例の手紙」は、麻子が広に綴ったものでした。その内容は、ちょっと……強烈。実母である結衣への攻撃、と受け取れなくもないものでした。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

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