結局、怪物は継実に“深志研(怪物の父の名前から命名)”と名付けられ、継実のことが好きな研究室の先輩・稲庭聖哉(柳楽優弥)の「ウチくる?」なんて軽い一言で、稲葉の実家で住み込み大工として働くことに。稲葉先輩と継実は毎日研の様子を見に行き、継実と研は毎回何だか楽しそうにおしゃべりするほど仲良しになっていきます。
そんなある日。研は、職場の前で継実と稲庭先輩が自分について話しているのを盗み聞きしてしまうのです。稲庭先輩に「彼(=研)のこと、普通の人間だと思ってる? それとも本当に怪物だと?」と聞かれた継実は「まさか。もし怪物だったら……」と言葉を詰まらせた継実を「僕が怪物から君を守るよ」と稲庭先輩は後ろから抱きしめます。
すると研は、泣きそうな顔で身体を震わせ、身体からフワフワと白いほこりのようなもの吹き出し、顔面や手の甲からは白いきのこが生えてきます。森から連れたしてくれたり、名前を付けてくれたりと、すべてのきっかけをくれたのは継実ですからね。寂しさや嫉妬心が湧いてきたのでしょうか。そこに、何日も家に帰らない継実を心配した晴果が登場し、きのこだらけの研を見て絶叫。その瞬間、きのこまみれの手で晴果の顔を触ると、晴果の顔に白いきのこが生えて倒れてしまいました。悲鳴を聞いた継実と稲庭先輩が駆けつけ、研はその場から立ち去るシーンで終了です。
本ドラマの二階堂ふみは、しょっぱなからフェロモンを撒き散らす綾野剛とは裏腹に、いつものエロさを封印し、菌にしか興味のないひたすら可愛い学生役。さらに研究室の教授役には柄本明、工務店に住み込みで務める研の先輩役に川栄李奈、毎日研が聞いていたラジオ番組のレポーター役に新井浩文と、こんなに世代を越えた演技派が揃うドラマは久々ではないでしょうか。何も気にならず、安心して物語を楽しめるからそこ、綾野剛のエロさが目についちゃうんですけどね。お風呂上がりに研の左右の首筋から“真っ赤なきのこ”が2本生えてきた時には、何の下ネタかと思いました。
(ドラマウォッチ:ナチョス)
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