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そもそも「生理」ってなんだっけ? 月経・妊娠のメカニズム

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 Photo by Michelle Tribe from Flickr

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毎月、女性の体に起こる変化「生理/月経」。その仕組みをあらためて理解してみましょう。

「生理」とは、「子宮からの正常な出血」のことをいい、個人差はありますが一般的に毎月1回程度、期間は5~7日ほど続きます。生理は、正確には「月経(げっけい)」と呼びます。

思春期を迎えた女性の身体は、赤ちゃんができてもいいように一カ月に一度、準備(=「排卵」)をします。「排卵」とは卵巣から卵子が飛び出すことで、排卵した卵子と精子とが卵管で出会い合体する「受精」が起こり、受精卵が生まれます。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら7~10日ほどかけて卵管から子宮内を目指します。

子宮内には「子宮内膜」といううすい膜があります。子宮内膜は、受精卵を迎えるために膜を厚くしていきます。受精卵は、子宮に到着して2~3日後、子宮内膜に埋没する「着床」を迎えます。着床が完了すれば「妊娠」が成立です。

受精卵を迎える子宮内膜は、毎月新しいものでなければなりません。だから妊娠しなかった場合、排卵から約二週間後、厚くなった子宮内膜を捨てて新しい膜を作り直していくのです。生理の時に出る血「経血」は、この子宮内膜がはがれ、膣を通って体外に出てきたもの。ケガをした時にでる血や鼻血とは違います。

初めての生理「初潮」を迎えるのは大体10~13歳で、身長や体重などに左右されると思い込んでいる人もいますが、そうとは限りません。

生理開始日から次回生理開始日の前日までを「生理周期」と呼び、生理がきたら開始日を記録していけば、自分の大体の生理周期を把握することができます。

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生理の不快症状、あなたはいくつありますか

生理期間中の女性に起こる身体的不快症状を「生理痛」といいます。

生理痛の症状には、以下のようなものがあります。

・腹痛(生理痛のもっとも代表的な症状で、子宮の収縮によって起こる)
・腰痛(生理中は骨盤が最大限まで開くため、骨盤の開閉によって起こる)
・頭痛(女性ホルモン・エストロゲンの減少し、脳内血管が収縮、拡張するために起こる)
・吐き気(子宮収縮ホルモンが、胃も収縮させてしまうために起こる)
・下痢(子宮収縮ホルモンが、腸も収縮させてしまうために起こる)
・便秘(生理出血によって内蔵機能の衰えるために起こる)
・眠気(生理中は黄体ホルモンの分泌が減り、低体温が続くので眠くなる)
・めまい(ホルモンバランスの乱れによって、血行不良、貧血、自律神経の乱れが発生しめまいが起こる)
・肌荒れ(生理前は黄体ホルモンの分泌が増加する<黄体期後期・トラブル期>であり、毛穴に皮脂が溜まり、ニキビや吹き出物などができやすい。紫外線にも過敏になり、シミ、そばかすもできやすい。生理中は<肌の乾燥期>であり、黄体ホルモンと卵胞ホルモンいずれも分泌が減り、肌が乾燥しやすい)
・発熱(血流が悪くなって起こる。但し、子宮内膜症、クラミジア感染症、月経困難症などの症状として起こる場合もるので注意が必要)

生理中の症状を緩和させる方法としては、

・市販薬を飲む
・身体を冷やさないようにする
・しっかり睡眠をとる
・ぬるめのお風呂にゆっくりつかる
・バランスの良い食事
・適度な運動

などが推奨されています。

ただし民間療法には限界がありますし、「ただの生理痛」と楽観的に捉えていたら重い病気が隠れていた、ということもあります。また、根性で乗り切る必要も、我慢する必要もありませんから、積極的に不快症状の改善をしていきましょう。症状が強く日常生活に支障が出るようでしたら、婦人科を受診し、相談してください。病院へ行くことは、決して恥ずかしいことではありません。

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「紙ナプキンと布ナプキン」違いは?

最も代表的な生理用品である「ナプキン」。生理中、パンツの内側に装着し、経穴を吸収するものです。ナプキンには、「紙ナプキン」と「布ナプキン」があります。違いや特徴をご紹介します。

<紙ナプキン>

紙ナプキンの構造は、表面材・吸収材・防腐材の3層からなっていることが多いです。使用されている素材は、不織布、ポリエチレンフィルム、高吸収ポリマーなどがあります。
紙ナプキンの裏には粘着シートが付いており、ショーツに接着、固定することができます。
「羽つき」と「羽なし」があり、「羽つき」の場合羽部分を折り返してショーツに接着、固定できるので、よりズレにくくなります。
「昼用」「夜用」「多い日用」「軽い日用」など、それぞれのシチュエーションに適した製品が販売されているので、時間帯や出血量によって使い分けることができます。
着用感も「肌に優しい」「さらっとしている」「むれない」「吸収力がすごい」「ギャザー付き」「スリム」など、さまざまなタイプの製品があります。
使い捨てなので、洗濯の必要がなく衛生的にも安心です。

<布ナプキン>

布ナプキンは洗って、繰り返し使用することできます。
繰り返し使用できるため、環境に優しく、また長い目で見ると紙ナプキンよりも低コストです。
敏感肌の方から「かぶれにくい」という感想が多いです。
使用後は洗う必要があります(洗っても経血がすべて落ちるとは限りません)。
外出時は使用した布ナプキンを持ち帰ることになります。

紙ナプキンの素材が「体を冷やす」という説、布ナプキンが「冷えの改善」「生理痛の緩和」などの効果があるという説もありますが、いずれも科学的に証明されたわけではありません。

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生理用タンポン、どうやって使えばいいの?

「タンポン」は、体内で経血を吸収する生理用品で、円筒状(スティック状?)の脱脂綿を抽入して使用します。
体内に装着するので、生理中の水泳が可能になります。また、生理中の入浴やスポーツに使用されることも多いです。
初潮を迎え、生理が順調に来るようになってから使用するのがおすすめです。

スムーズに装着しやすいのは、経血が多い時です(経血によってすべりやすくなるため)。
ナプキンと違い、肌に密着することがないので、肌がむれたりかぶれたりしません。
「痛そう……」と敬遠されることもありますが、リラックスして正しく装着すれば痛みもなく、装着後も違和感なく過ごせます。

使用時間の目安は4~8時間、最長使用時間は8時間です。また、タンポンは連続して使うものではなく、ナプキンと交互に使用します。
タンポンの吸収用量を超えると、経血がもれてくる恐れがあるので、こまめに交換するのがおすすめです。
はじめての方におすすめの「ソフトタイプ」や、持ち運びに便利な「コンパクトタイプ」、「軽い日用」「量の多い日用」など、タンポンにも種類があるので、自分に合った製品を選んで使えます。

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月経カップとは?

「月経カップ」は、生理用品の一種であり、アメリカ、イギリスなどの英語圏を中心に製造・販売されています。日本では、ナプキン、タンポンに次ぐ第3の生理用品として近年知られるようになりました。

月経カップは、鈴のような形をしており、素材は医療用シリコンや天然ゴムなどです。膣内に装着するという点においてはタンポンと共通していますが、タンポンが膣内で経血を吸収するのに対して、月経カップはカップ内に経血を集めます。そのため月経カップを使用していても、タンポン使用時のように膣内が乾燥することがなく、また膣内の自浄作用を邪魔することもありません。月経カップの最長使用時間は12時間と、ナプキンやタンポンよりも長時間使用することができ、繰り返し洗浄してしようすることも可能ですので長い目で見るとコストパフォーマンスが高く、資源の無駄遣いしていないので環境にも優しいといえるでしょう。しかも、月経カップは布ナプキンと違って洗浄がものすごく簡単で楽ちんです。タンポン使用時に挙げられるリスク・TSS(トキシック・ショック症候群)の懸念もありません。経血がほぼ、外気に触れることなくカップに集まるので「臭い」が出ないというメリットもあります。

そんな月経カップですが、日本では入手ルートが限られているのが現状で、いつでもどこでも手軽に購入できるものではありません。ネットなどで購入する際は、薬事法(アメリカのFDAなど)に認証された商品を選ぶようにし、安価な商品は品質不良や健康被害の恐れがあるので注意が必要です。また、月経カップは洗浄が必須条件ですので、外出時処理に困る、災害時に衛生管理が難しくなる、といったリスクもあります。もちろん、タンポン同様月経カップも容量オーバーとなれば漏れてしまいます。

月経カップを付け外しする際は、手指をしっかり洗浄・消毒し、カップの洗浄後はやはりしっかり消毒を行いましょう!

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