『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)の第3話が、27日に放送されました。視聴率は第一話が9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第二話が6.4%、そして今話は6.0%。順当に下降していますが、伝説の2%台まで到達するような気もしないでもありません。だって面白くならないんですもん……。
第二話を視聴後、「クソセクハラドラマ!」と憤りましたが、路線は変わらずセクハラ全開、というかミソジニー……ですかね? キラキラ女子も、地味で男性から性的興味を持たれない“女子モドキ”も、どっちもコケにされているだけにしか思えませんでした。というか、「男性から性的興味を持たれてこそイイ女」って価値観……いつ、時代いつ……さすがジャパン~。
【第一話】「呪い」を強化し、女性をバカにしているようにしか見えなかった
【第二話】このクソ「セクハラ」ドラマを垂れ流していいんでしょうか?
だから仕事と見た目を結ぶなってばよ
八王子の製糸研究所に勤めていた3人の研究職女性・城之内純(桐谷美玲)、前田満子(水川あさみ)、佐藤聖良(ブルゾンちえみ)は、保湿効果が高く新たなファンデーション開発の要となる貴重な繊維素材「セルロースナノファイバー」の開発が認められ、丸の内にある大手化粧品メーカー「クレエラジャパン」に研究室ごと異動することになりました。「化粧品会社なのでたとえ研究員でも高い美意識を持つべし」という“過酷な掟”に従わざるを得ず、仕事もなぜかヒマなので、自称・女子になりそこねたヒト科の「女子モドキ」である3人は美容やオシャレの研究を始めます。
前回、プロジェクトの統括マネージャーで優秀な年輩女性社員である松浦栄子(室井滋)は、純にとんでもないことをぶっちゃけました。「女子モドキ」を雇ったのは、「セルロースナノファイバー」の解析データが欲しかったからであり、今や彼女たちは用無し。「セルロースナノファイバー」の開発は別の研究員が鋭意取り組み中であり、彼女たちにやらせる仕事はありません。それどころか、
「あなたたちは仕方なく引き取ったの。申し訳ないけど、私あなたたちみたいな人が大嫌いなの。そんな冴えない格好でオフィスをうろつかれると目障りなのよ」
と言い放った松浦さん。いや~、思ってても言わないよね。社員の服装に口出ししないよね。
アパレルショップの店員がそこのブランドの洋服をステキに着こなして一枚でも多く売るのは仕事の一環でしょう。『プラダを着た悪魔』は、舞台が<何百万の女性が憧れる仕事・ファッション雑誌『ランウェイ』の編集部>だし、主人公はパリコレ最前に陣取るようなオシャレ界の頂点に君臨する女性編集長のアシスタントだから「イケてる見た目になりやがれ!」という命題も説得力がありました。でも、化粧品メーカーの開発職に「美しい見た目で出社しろ」って。
第三話では、職を失いたくない純たちが、会社に残るためには“見た目”をなんとかしなければならないと納得して、自分磨きに奔走。庶務課のステキ女子である香澄(足立梨花)と美優(岡崎紗絵)を“理想のモデル・目標”と定め、彼女たちを真似しようと頑張ります。が、頑張る……必要……あります?
しかもステキ女子の描き方もひどくって。インスタにオサレかつリア充な写真をUPしまくり、計算高くかわいさ・か弱さをアピールし、合コンで男に「さすが~!」「すご~い!」をひたすら連発し媚び笑顔(もちろん奢ってもらって当然と思っている)。しかも男性陣はそれを楽しんでいる。いまどき小学生でも知ってそうな<合コンさしすせそ>を今さら、ドラマのネタに使うセンス。そのうえ「いちいち男に媚びてどうするんですか」とブルゾンによって批判させる流れ。ダサすぎて息が苦しい。
ただ、純は「でもやっぱり、庶務課さんたち見てると、すごくかわいいなあって。あんなふうになれたらいいなあって一瞬、思っちゃったんです」とステキ女子を素直に肯定。3人は「オフショルダー」「ミニスカート」「ブランドバッグ」をテーマにファッションを学んでいきます。しかしことごとく着こなしに失敗。最終的に、純は「かわいくなりたいんじゃなくて、庶務課さんたちのようにイケメン美容師の榊圭一(成田凌)と楽しく会話をしたいんだ」という自分の本音に気がつく、というところでto be continued……です。
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