研が継実に謝るきっかけとなった大好きなラジオ番組のお悩み相談担当・おやつの男こと天草純平(新井浩文)はキーパーソンの一人。今回は「友達を傷つけてしまい、たくさん謝ったのに許してもらえない」と悩むチンピラゴボウさんの悩みを解決すべく、ヤクザの事務所に突撃して「今警察の取締も厳しくなって大変だと思うんですが、何でやくざになったんですか? たとえ人間のクズだと思われても、暴力で人を屈させるのは楽しいですか?」とマイクを向けました。
傷つけた相手にどれだけ謝ったら許してもらえるか試してみたそうで、まんまと怒らせた後に、「傷ついたなら謝ります、ごめんなさい!」といっぱい謝るも、もちろんフルボッコ。殴られながら、「結果、どんなに謝っても許してもらえませんでした。でも謝るってことは許してもらうことを前提にするのではなくて、罰を前提にしないと、それはただ自分のしたことから逃げるために謝っただけだ。自分のしたことから逃げちゃダメだ!」という天草からのメッセージにより、研は重い腰を上げました。公式ホームページによると、この2人はどこかで出会い、研の秘密を知った天草が外の世界に連れ出そうとすることのこと。天草は天草で、いじわるな先輩ラジオDJに揉まれていたりと、可哀相な一面も抱えているんですけどね。
最終的に、研は稲庭家にたどり着き、恵治郎に「謝るなら態度で示せ!」と再度叱責されたため住み込み働くことになったのですが、継実の居場所がわからず、道行く人にピヨピヨ歩きながら「津軽継実さんはどこにいますか?」と聞いて周る研は可愛かったですね。途中、継実がしめじを買ってくれた八百屋を通った時にはポッとしちゃって、また首の左右から赤いきのこが生えてきたり。
そして、最後の最後。再び稲庭家に戻れる(=許してもらえる)と聞き、驚く研に稲庭先輩が言った「生きていればそういうこともありますから。誰かと一緒に生きることは人間の罰みたいなものですから」なんて言葉は刺さりましたね。柳楽優弥が普通に良い大学生役すぎて、まだ斜に構えて見ていますが。それにしても、今のところ物語や俳優陣は最高なのに、研の感情の高ぶりを表すきのこの光や、白いフワフワと漂うほこりのようなものの演出がチープなのがたまにキズ。ファンタジーですしCGにするとかもっと方法はあったと思うのですが、キャストや脚本にお金をかけすぎちゃったんですかね。
(ドラマウォッチ:ナチョス)
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