恋愛・セックス

挿入はゴムありなのに、フェラはゴムなしでいいのか? 「オーラルセックス」がん誘発も

【この記事のキーワード】
 Photo by Francisca Ulloa from Flickr

Photo by Francisca Ulloa from Flickr

 “性感染症”は膣やペニスやアナルなど、下半身でのみ感染する病気だと思っていませんか。対策として挿入時にコンドームをつけることが必須だとは広く知られていますが、他方、フェラチオやクンニリングスの際にゴムなど予防策を講じている人はごくごく少数ではないでしょうか。フェラやクンニは性病感染に関係ない、さらに「妊娠することもない」安全な行為だという認識を持っているとしたら……今すぐ改めてください! フェラやクンニの「オーラルセックス」だって、性器に粘膜が触れているわけですからね。その行為が、性感染症や喉頭がんの原因になることだってあるんです。

 数々の映画に出演するアメリカのベテラン俳優・マイケル・ダグラスは、かつて「セックス依存症」であることを告白したドスケベ紳士ですが、彼は2010年、ステージ4の喉頭がんを患いました。喫煙もお酒も大好きなマイケルですが、「喉頭がんを発症した原因はクンニのしすぎ」と自己分析。あくまで自己分析ですが、喉頭がんの発症原因のひとつにHPV(ヒトパピローマウイルス)感染があるという研究結果はあるので、無視できない発言ではあります。

「する」も「される」も危険

 HPV(ヒトパピローマウイルス)は、女性にとっては「子宮頸がん」の発症原因としてその名前をよく知られています(HPVは乳頭腫というウイルスで150種類以上あり、皮膚につくタイプ、粘膜につくタイプがあります)。HPVは、セックス経験のある女性は半分以上が、一生に一度は感染するウイルスだそうで、感染したからといって即がんになるわけではなく、問題はありません。しかし、ウイルスが首・口・喉などに病巣を発し、細胞の構成を変えることでがんを誘発することもある……そのため、ワクチンによる予防医療を、というのが国際的な流れとしてあります。

 HPVだけじゃなく、淋菌感染症、クラミジア感染症、ヘルペス感染症、梅毒などもオーラルセックスで口腔感染します。なにが怖いって、「オーラルセックス」で性器から口腔に感染した際、症状が出ないケースが多いこと。症状が出ないということは、感染に気付かないまま新しい彼氏彼女など違う相手に愛撫をして、感染を広げてしてしまう可能性があるということです。

 では、予防法はないのでしょうか。最善策は「オーラルセックスをしないこと」。いやいや、そうはいっても、ねぇ? 前戯も含めたセックスを楽しんできたのに、今さら「怖いからフェラもクンニも禁止!」とはいかないのが正直なところではないでしょうか。というわけで、コンドームやシートが予防グッズとしてあるわけです。まずは、男性はコンドーム着用でフェラを受ける、女性はクンニ専用シートを使用することからはじめてみてはどうでしょう。

◆フェラ用コンドーム

0509ohnean-fera

「トリップスキン」

◆クンニ用に最適シート「デンタルダム」(正式にはコンドームではなく、歯科用品として扱われているようです)。

0509ohnean-kunni

セックスグッズストア「ラブピースクラブ」より

HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)は大人も打てます

 不衛生な状態はウイルスに好まれます。日頃から清潔な状態を心がけておくことが大切であるのは言うまでもありません。そのほか、定期的に婦人科で内診や性病検査をすることは病気の早期発見を促します。また、HPVワクチンの接種をするという方法もあります。HPVワクチンは「10歳から15歳までの女性」を対象にしているものだ……というイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。すでに自分は何人かとセックスしてきたからウイルス保有者だろうし、20~30代でワクチンを打っても意味がない、と。いやいやそれは間違いなんです。国の「助成対象が」10~15歳の女性というだけで、予防ワクチンの接種対象に年齢は関係なく、何歳で打ったとしても感染のリスクを大幅に下げる効果を期待できるとのこと(※自治体によって助成の対象年齢は様々です)。

 生フェラ、生クンニが当たり前のセックス文化が日本にあることは事実で、私たちの多くはそれに慣れてしまっています。でも、オーラルセックスのリスクも理解した上で、前戯を楽しみましょう。そして、自分や相手のカラダのために、心地よく予防できる対策を考えてみましょう。

大根 蘭

365日中365日、24時間中およそ8時間ほどエロいことを考えて生きている女でございます。

CELLSEEFit 性病検査キットSTD-6(女性用)