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亀の歩みでついにキスハグ到達!恋が膨らむ瞬間、木村文乃の演技が巧い/『ボク、運命の人です。』第五話レビュー

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ボク、運命の人です。

『ボク、運命の人です。』公式webサイトより

9%台の安定した視聴率を得続けている土曜ドラマ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)。亀と山Pファン足してこれくらいの数字で安定、ということなんでしょうかね。内容的にはかなりのスローテンポで恋愛関係が進んでいくわけですが、まさに亀の歩みです。第五話では、これまでちょっとず~~つ、距離を縮めてきた誠(亀梨和也)と晴子(木村文乃)が、いよいよデートします(ただしまだ付き合っているわけじゃない)。

【第一話】“クールなサバサバ女子”設定の木村文乃は、つまり常識的な女性ヒロイン
【第二話】亀梨和也の可愛さが全開!ほのぼのユルい土ドラ
【第三話】男性不信と結婚願望の狭間。憂い顔のヒロイン・木村文乃
【第四話】愛の押し売り・好き好きアピールがなぜ相手の心に響かないか

脇役はイイ奴揃いでほっこり

ようやく晴子とちゃんこ鍋を食べに行くことができた誠(第三話で晴子と約束したけど、第四話で晴子にドタキャンされた)。誠の元同級生の元力士・富田(あかつ)が経営しているお店なのですが、2人の食事中に最近引退した力士・大寒山(HIRO・安田大サーカス)が来店しました。大寒山の大ファンである晴子はそれだけでも大興奮(とはいえ大騒ぎしない)ですが、富田と大寒山が旧知の仲だった縁もあり、大寒山の断髪式への招待を受け感激。誠はもちろん「俺も行く」。

次の約束ができたんだからいいじゃん、と言いたいところですが、神を名乗る謎の男(山下智久)は、「(大寒山の出現によって晴子は)誠と食事した記憶なんてほとんどない」「残念」「(誠に対する思い)可も不可もない」と辛口なもので、またまた誠に指令を出しました。第五話は、“大寒山と腕相撲して勝て”というムチャぶりです。回を重ねるごとに無理難題になってきていますね。でも、晴子の様子を見る限り、多少なりとも誠を意識している模様です。

例のごとくすっかりその気になった誠はトレーニングを開始。大学時代にジムでトレーナーのバイトをしていたという定岡クン(満島真之介)に指導を依頼します。初登場時は誠の強力なライバルと目されたものの、第三話で晴子にプロポーズしてフラれた定岡クンでしたが、とても切り替えの早いタイプで、いまやすっかり誠と晴子の恋を応援する立場。気障でナルシスト入っているけどいい奴キャラの定岡クンは、誠に超熱血トレーニングを指導してくれました! このドラマは、(内にこもるタイプのヒロイン晴子以外は)基本的にみんないいキャラしていますよね。

ちなみに定岡クン、相撲に一切興味ないそうで……。趣味嗜好が異なるカップルや夫婦は腐るほどいると思いますが、定岡クンは“マメに連絡する男”でもあり、“用もないのに頻繁に連絡するのはしんどい女”の晴子とは合わないわけです。確かに、趣味や食べ物の好みは、お互い相手を尊重すればやっていけないわけではありませんが、連絡頻度の感覚が違うのはストレスになりますよね。誠はというと、ちゃんこ鍋以降はとくに連絡をしていないそう(前回で学んだのか)で、その点において晴子は「助かっている」とのこと。これはいい傾向! 定岡クンと気の合うタイプの三恵(菜々緒)も「もう正木くんでいいんじゃない?」と晴子をけしかけていて、晴子はやっぱりけしかけに乗るタイプじゃないのですが、でもまんざらでもなさそう。

大寒山断髪式の会場は、晴子の両親(杉本哲太、石野真子)が結婚披露宴で使ったホテルでもありました。晴子の両親の回想と重なる形で、断髪式は進行していきます。ちなみに誠は黒のスーツ(ちょっとダサい)、晴子は白のワンピース姿です。ずるい演出だなぁ、ほのぼのするなぁ。ま、腕相撲は見事に誠が負けましたけど、晴子は「(ヤケ酒ではなく)普通に飲みましょう」とかわいい笑顔で迎えてくれました。その表情のきらめきといったら! 誠の同僚が言うような「地味」「キツそう」「幸薄そう」な、つまりいつもの晴子とは、全然違う! 木村文乃さんの表情の変化がお見事でした。

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