カルチャー

『漫画家とヤクザ』即重版大ヒット、TLというよりBLっぽい?【ネット広告で出まくるマンガレビュー】

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――ネットをさまよっていれば、必ずと言っていいほど目にする“マンガ広告”。中には、内容が思わず気になってしまうマンガも多いのでは。本記事では、その中からエッチなマンガを厳選してレビューしていきます。

ヤクザモノだけど胸キュン要素あり!?

『漫画家とヤクザ』(ブライト出版)

『漫画家とヤクザ』(ブライト出版)

  今回読んでいくのはTLマンガ『漫画家とヤクザ』(作:コダ)。この作品も『オネエ失格~ケダモノに豹変した午前3時~』と同じく、ネット広告でよく見るマンガですね。

 広告を見る限りでは、借金の取り立てにやってきたヤクザが主人公にセックスを要求するという、とんでもないマンガですが、昨年10月に発売されたコミックス版は発売して即重版が決まったという人気ぶり。

 この作品はタイトルのとおり、マンガ家の木嶋累と髭面ヤクザの吾妻のTLマンガ。累はうっかり連帯保証人になってしまった同級生の借金を背負うことになってしまうのですが、取り立てにやってきた吾妻がなんと「セックスさせてくれたら、借金の返済を待ってやっても良い」と提案します。処女である累は当然戸惑いますが、借金の額は数百万円。仕方なしに吾妻に処女を捧げてしまうのでした――。

 マンガの締め切りに追われていたからと、なし崩し的な感じで連帯保証人になっちゃった累ちゃんもちょっとおバカだなと思いますが、借金の返済を待つ代わりにセックスを要求する吾妻も吾妻! そしてセックスしちゃう累ちゃんな! 暴力的なシーンがないので、わりかしコミカルな流れでセックスに至っていますが、これが現実であったらマジで笑えないぞ……! レビューの中には累ちゃんを心配する声や強姦罪を美談にするなって声もあったり。

  でもこれはマンガ。そしてファンタジーって思えば、結構萌えて胸キュンもする作品。

  吾妻は以前から借金を背負う女たちとセックスしていたよう(利子をまけるからといった理由で)。いわゆるヤリチンです。累もそのうちの一人になるはずだったのですが、セックスしていくうちにいつしか累に心惹かれていくんですよね(処女を奪っちゃった効果もあるのかな?)。マンガ家という職業のせいで不摂生な生活を送る累にお弁当を持ってきてくれる優しさを見せたかと思えば、外で男(※担当編集)と楽しそうに話している累を見てイライラしちゃって強引にセックスしちゃったり。それで何が良いかって、無自覚でそれをしちゃっているんですよ! 恋愛に慣れていないヤリチン、おまけにヤクザっていうギャップ萌えですね。

 そしておまけに累も恋愛慣れしていないこともあって、無自覚で吾妻に惹かれていっている。なんというか、この作品どこかBLマンガっぽい物語の運び方だなって。ヤクザっていう題材も腐女子大好きですし。最初は印象が悪かった攻めだったけど、次第に好きになっちゃう受けのBLも見たことあるし、攻めによってセックスに芽生える受けもよく見るし、ノリでセックスしちゃった受けに対して独占欲が芽生えている攻めもよく見るBL!

 あとTLには、両思いになってから愛のあるセックスをするという王道があると思うのですが、それを踏まえると、この作品はTLっぽさをあまり感じないなあと。コミックス1巻を終えても2人はまだ自分の気持ちに気付いていませんし。バコバコやっちゃってるのに!

 そしてエッチ描写にもあまり“TLっぽさ”がなくて。TLマンガと言えば、性器を描かないことがほとんどだと思うのですが、この作品ではマンコにチンコが入る瞬間をコマで描いているんです。もちろんボカシはありますが。あと、TLでは“ココ”“アソコ”と言われることが多い性器に関しても、吾妻が「お前の処女マ●コ」「今すぐチンコ入れてえ」ってダイレクトに言っちゃっていますし(笑)。

  もしかすると往年のTLマンガファンからしたら邪道な作品なのかもと感じましたが、筆者的にはこういうTLがあっても良いんじゃないかなと。双方の想いが通じていないとセックスしちゃいけないっていうTLの固定概念的なものを壊している作品でもあるなあと感じました。

月島カゴメ

アニメもゲームもBLも嗜む雑食系オタク。最近はキッズアニメ(プリパラ、プリキュア)を見ている時が一番楽しい。オタクのくせに変な行動力がある。なお、貞操観念はほぼない。いつかメンヘラに闇落ちする日がくるんじゃないかと、少し怯えています。

twitter:@kaaagome_

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