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献身的に尽くしてリターンがないと愚痴ばかり。不幸体質女の謎

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 ダメ男とばかり付き合っている、会えば彼氏についての不満や愚痴ばかり聞かされる。そんな友人に心当たりありませんか?  あるいは、自分自身が、好きになる男が高頻度で彼女(妻子)持ちだから毎回悩んでしまう。仕事もなんだか上手くいっている感じがせず、ネガティヴなことを口にしがちだ。だから、いつも幸せそうにしている人がうらやましく思ってしまう――こうした人を最近は「不幸体質」と呼ぶことがあるようです。

 私の限られた観測範囲においての話ですが、こういう体質の持ち主は、男性にはほとんど見られず、女性に多いように思われます。もちろん、男性でも愚痴りがちの人はいますけれど、それは不幸体質というよりも、単に「愚痴っぽい人」で終わります。ところが女性だとなぜか「この人、不幸体質だな~」と受け止められてしまう。言葉が上手くハマッてしまうのですね。

 不幸にもいろんな形があります。幼少の頃に父親が失踪してしまった、とか、学生時代に両親を立て続けに亡くし、学費を稼ぐのが大変だった……など重めの話から、お気に入りのワンピースにカレーうどんの汁をつけてしまった……などの軽い話までさまざまな不幸があるなかで、「不幸体質」という言葉がしっくりくる女性が口にするネガティヴ発言には、ちょっとしたパターンがあるように思われます。

 ここで私の友人のアラサー不幸体質女子、Aさんの例をあげましょう。裕福な家に育ち、大学も学費のかかる私立の医学部を卒業、現在医師として働いているAさんは、容姿も可愛らしいうえに爆乳、COMME des GARÇONSやZUCCa、TSUMORI CHISATOなどの洋服に身を包んだシャレオツガールです(爆乳で顔が可愛いと、逆にそういうブランドの洋服が似合わないのではないか……という意見もありますが)。外見的には不幸感が微塵も感じられない彼女とは、もう10年以上の付き合いになりますが、ここ数年、彼女と会うたびに、彼氏や仕事の愚痴を聞かされています。

●半同棲状態にある彼氏が家事をほとんどやってくれない
● たまに彼氏が料理を作ってくれるんだけれど、毎回チャーハンか野菜炒め。正直飽きる(ワタシはいろいろ作ってるのに)
● 彼氏がすごく束縛してくるくせに、自分は勝手に遊びにいって帰ってこなかったりする
●休みも少なく働いているのに、職場の上司は勝手に休んだりして納得いかない
●自分のほうが働いてるのに、上司の方が給料高くてイラつく

 ……などなど彼女から聞かされたネガティヴ発言を書き出してみましたが、勘の良い方は、彼女が抱いている不満に共通するポイントにお気づきだろうと思います。彼女はどうも「自分はこれだけやってるのに、相手はあまり返してくれない(報われていない)」という不平等に不満を抱いているようなのです。

 たしかに不平等は嫌だし、なにかをギブしたら、それなりのテイクが欲しくなるのは当然のことです。リターンがないのに頑張らなきゃいけない、というのはまるでブラック企業です。そうした環境に置かれていると聞くと、部外者の私は「悪い環境から離れれば良いのでは?」というアドバイスをするくらいしかできません。そんな冴えない、めんどくさい男とは別れちゃいなよ。そんな職場辞めちゃえば良いじゃん、と。周囲の人間に不満があるときって、他人を変えようとするよりも自分が変わった方が早いわけですから。しかしもちろん、Aさんもそんなアドバイスが欲しくて愚痴っているわけではないから、私としては「チャーハンばっかりってそれ太りそうだな~」などの相槌を打つばかりなのですが。

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra

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