ライフ

デートレイプ・ドラッグ、度数の高いアルコール…汚い手口でセックスをしようとするレイプ魔からとにかく逃げる、逃がす!

【この記事のキーワード】
Photo by David Goehring from Flickr

Photo by David Goehring from Flickr

「デートレイプ・ドラッグ」という言葉を知っていますか? その名の通りレイプに使われる薬物のことです。酩酊した翌日、気持ち悪さやボーっとした感じのある二日酔いとは違い、頭がスッキリした状態だといいます。

いま俎上に載っているジャーナリストの準強姦疑惑では、被害を訴える女性が普段はお酒で記憶がなくした経験がないにも関わらず、“その日”は記憶がなく目覚めた時も頭はクリアだった状態だったといいます。このことから女性は「デートレイプ・ドラッグを混入されたと思っている」と話していますが、ジャーナリスト側は容疑を否認しています。

 ▼山口敬之を告発した女性への誹謗中傷/レイプ報道につきまとう「セカンドレイプ」の歪んだ価値観

混入される薬で命の危険もある

日本では「デートレイプ」という言葉自体、馴染みが薄いです。ドラッグを使った性暴力を「海外で起きる事件」と捉えている方もいるかもしれません。しかし、日本でも起きていることです。クラブやバーで目を逸らしたときやトイレに行っている間に、自分の頼んだ飲み物のグラスに、ドラッグが入れられていることもあるのです。

デートレイプ・ドラッグに使用される薬は、リキッド、エクスタシーなどと呼ばれるもの、“GHB”という幻覚剤や、粉末や錠剤、液体など様々です。液体は特に錠剤でも粉々にしてアルコールに混ぜても、色や味に大きな変化がないため、飲んでいて味の異変などに気付くことが少ないそうです。さらに一般的な睡眠薬、睡眠導入剤をデートレイプ・ドラッグとして使う犯罪者もいます。こうした薬物を知らずに飲まされれば、命に危険が及ぶこともあるわけで、非常に重い犯罪といえます。「セックスしたくて」ではすみません。そもそも「セックスしたい」という理由で女性をひどく酔わせたり、薬物混入で意識を混濁させるなどの行為は異常としか言えませんが。

危険を回避するストローの開発

多発するデートレイプ・ドラッグを使った性暴力犯罪を受けて、アメリカ・マイアミに通う3人の女子高生が、“自分の身を守る”商品を開発しました。

彼女たちは「スマートストロー」いう商品を開発し、アメリカ・フロリダ州マイアミにある新聞社が行ったビジネスプランのコンテストで勝利し、注目を集めています。この商品は「デートレイプで使用されることの多い薬物を探知できる」というストローなのです。

出されたカクテルに先端の白いストローを入れると…… (アメリカCBSニュース「INSIDE EDITION」サイト)より

出されたカクテルに先端の白いストローを入れると……
アメリカCBSニュース「INSIDE EDITION」サイト)より

薬物が混ざっていると、青に変色します (アメリカCBSニュース「INSIDE EDITION」サイト)より

薬物が混ざっていると、青に変色します
アメリカCBSニュース「INSIDE EDITION」サイト)より

女子トイレに貼られた心強いメッセージ

同じくアメリカ・フロリダ州にあるレストラン「イベリアン・ルースター」から話題になったポスターがあります。

<日本語訳>

<あなたがデートサイトで会った相手は、プロフィールに書いてあった情報と違いますか? 身の危険を感じたり、ちょっと違和感を感じていますか? 私たちがお助けします。バーカウンターで“Angel Shot(天使のショット)”を注文してください。

NEAT(ストレート):バーテンダーがあなたを車までエスコートします。

WITH ICE(氷と一緒に):バーテンダーが車を呼びます。

WITH LIME(ライムと一緒に):バーテンダーが警察を呼びます>

地元紙が取り上げてから他の飲食店でも同じ内容を提示し、「全てのレストランが、女性用トイレにこのポスターを貼るべき 」とフェイスブックやTwitterで拡散されています。

アルコールだけでも悪用されると危険

ドラッグ使用ではなく、過度の飲酒をすすめて女性を酩酊状態にし、性暴力をふるうケースもあります。忘れられないのが、2003年に発覚した早稲田大学の元公認サークル「スーパーフリー」が常習的に輪姦事件をおこなっていた事件。彼らが行っていたのは、アルコール度数90度以上の度数の強いお酒を炭酸水などと混ぜて飲ませて酩酊させる、という手口でした。度数が高いアルコールは味がわかりづらく、少量でも意識が飛ぶこともあり得ます。

クラブやパブなど、人が大勢集まっているような場所でお酒を飲むとき、「男性と密室で二人きりというわけではないし」と油断してしまうこともあります。しかし相手が、そして周りで飲んでいる人間たちが信頼できる人かどうかわかりません。ひとりで飲んでいるなら、飲み物は常に持ち歩くこと。信頼できる同性の友人といるときは、席を外すときは飲み物を見てもらうことや、お互いに常に近くにいるようにするなど、自分の身を守るために出来る、せめてもの対策をするしかありません。本来ならば危険な目に遭う心配などせず自由にお酒を楽しみたいですよね。日本でも海外どこの国でも、女性は自衛を強いられています。卑劣な手段で女性をダッチワイフ化しようとする犯罪者からは全力で逃げるしかありません。

お酒の力で、酔った勢いで、気になる相手と肉体関係を結びたいと考える女性もいるでしょう。しかし「そういうつもりではない」相手と飲んでいるのに妙に酔ってしまったり具合が悪くなってしまった場合、お店のスタッフなどに申告し、ただちに帰宅できるよう手配してもらえれば最良です。飲食店スタッフの方々におかれましては「ただの酔っ払い」と放置せず、「何かおかしい」と察知するアンテナを立てていただければ幸い。そのためにも、デートレイプ・ドラッグを用いた事件があるという事実、そして「前後不覚の相手を押し倒すのは準強姦」という認識がもっと広まり、社会全体の防犯意識を高める必要があるでしょう。

(大根 蘭)

大根 蘭

365日中365日、24時間中およそ8時間ほどエロいことを考えて生きている女でございます。

[PR]
[PR]
13歳、「私」をなくした私 性暴力と生きることのリアル