元KAT-TUNの田中聖(31)が大麻所持の疑いで逮捕されるなど、薬物関係の騒ぎがいつまでも収まらない芸能界。どんどん新・容疑者が登場するため、8年前に覚せい剤の所持・使用で逮捕された酒井法子(46)の事件など遠い過去のように感じてしまうが、まだまだ人々の記憶は薄れない。事件を機にテレビからは姿を消した酒井法子、今は何をしているのか。
酒井法子が逮捕された2009年の夏は、押尾学(39)もMDMA使用の疑いで逮捕され、世間の注目を大いに集めた。押尾の方は「インターネットで稼ぐ」といった怪しいビジネスの広告塔を務めるなどその後も迷走しているが、2016年には自身のバンドでライブ公演も果たし、インスタではパンプアップ披露、ともかくも我が道を突き進んでいる。ただ芸能界という場所とは今はだいぶ距離を置いているようだ。現在の交友関係を見てももともと芸能界でクリーンに活動継続できる人ではなかったのかもしれないとも言えるし、いやいや他の芸能人も実際は似たり寄ったりで(小出恵介の例を見るまでもなく)、法律違反がバレるかバレないかの違いだけだとも言える。
一方の酒井は、逮捕直後には「芸能界を引退して介護の仕事をしたい」と語っていたものの、2016年7月に公式ファンサイトをオープン。9月に30周年記念コンサートを開催し、中国でもライブ活動、そして今年3月にはCD7枚+DVD3枚+ブックレットという豪華なBOXセット『NORIKO BOX 30th Anniversary Mammoth Edition』をリリースするなど実は精力的に芸能活動を行っている。結婚披露宴会場など広いスペースでのディナーショーも開催しており5月末に新潟で行われた彼女のディナーショーはチケット30000円と、事件以前と変わらぬお値段設定で売れている。6月18日にはお笑い芸人・やついいちろう(42)の主宰するフェス「YATSUI FESTIVAL!」に出演。地下アイドルからインディーズバンド、AV女優まで出演する会場横断型イベントで、八代亜紀(66)やPUFFYら大物と同じ会場のステージを飾った。そのライブを見たファンからは「碧いうさぎを聞いて涙が出た」「青春をありがとうって大声で伝えたい」「酒井法子がめちゃくちゃかっこよかった」「のりピー綺麗だったなあ」とパフォーマンスを褒める声が出ている。
一方で彼女がこうした活動をすること自体を批判する声も未だ止まない。とりわけ、事件後に「介護職に就きたい」と彼女が話していたことを掘り返し、「介護の仕事はどうなってるんだ」と喧しい。だが2016年の時点で所属事務所は、酒井がeラーニングで講義を受講していた創造学園大学(ソーシャルワーク学部ソーシャルワーク学科介護福祉コース)が2013年に廃校となったことから「継続して学ぶことができなくなりましたので(介護の勉強は)その時点で終了」とし、女優・歌手を本業としそれに専念していくと明言している。かつてのようにテレビドラマに出演することはないかもしれないが、テレビに出演するだけが業界の仕事ではない。直接、彼女を「見たい」観客に届けるライブや舞台での活動が今、そしてこれからの酒井法子の道なのだろう。
(ボンゾ)