第9回AKB48選抜総選挙で過去最高位の20位にランクインしたと思いきや、突如結婚することを発表し、賛否を巻き起こしているNMB48の須藤凛々花さん(20)。その後グループからの卒業が発表され、事態は沈静化に向かうハズが、彼女が過去に選抜総選挙について語った動画が掘り返され、再び炎上しています。動画では、「大金を使って投票することは自己責任」「若い女性の夢に投資してる。自分に見返りがないにもかかわらず。それってめちゃくちゃ愛じゃないですか?」と、図らずも今回の騒動を煽るような発言をしています。
彼女は大金を使って好きなアイドルに票を投じることを、“自己責任”と語っていました。そして見返りがないにも関わらず、投資することは“愛”だと。確かに、彼女が言っていることはあながち間違いではないと思います。票を投じたことはない人はわからない感覚だと思いますが、好きなアイドルに大金をかけて票を入れる人は、それがしたいからしている。そして、おそらくほとんどのオタクがそれに見返りがないこともわかっていると思います。
あの場で結婚を発表したことについて、須藤さんは熱愛スキャンダルを掴まれていた「週刊文春」(文藝春秋)より先に自分の口で説明をしたかったからと語っていましたが、それでも選抜総選挙の結果発表という場での結婚報告は、多くのファンを絶望させるものだったのではないでしょうか。今回は史上初の無観客での結果発表でしたが、選抜総選挙は彼女の言うところの「ファンの愛」をアイドルが確認し、感謝するために設けられたようなステージだからです。
ファンは彼女の将来に投資した
アイドル好きを公言するタレントの武井壮さん(44)が、25日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)で須藤さんの結婚発表について、オタクならではの持論を展開していたのですが、個人的に納得できる内容でした。
武井さんいわく、「AKB48グループは“恋愛禁止”のルールがあるけど、恋愛は自由だと思うし、ファンも100%信じているわけではない。でも、選抜総選挙に関してはお約束事。投票するには金がかかるけど、ファンは『恋愛を我慢して、頑張ります』といったメンバーの気持ちに応じて投票している。そして、結果が良ければシングルのジャケットに入ることができて、番組のレギュラーが決まったりするなど、今後の活動が良くなる。だからファンは大金を使って投票する」と。だから、「20位で選抜に入ったのに、辞めますと言われたら、(票を)入れた人は何の意味があるんだよってなってしまう」と声を上げていました。
武井さんが言うように、須藤さんのファンたちはおそらく彼女がより活躍できるよう、票を投じたわけです。すなわち、彼女の将来に投資したんです。しかし、彼女は結婚を発表しただけでなく、アイドルという芸能のお仕事自体も辞めてしまう結果に。これに須藤さんに票入れたファンたちは何を思ったのでしょうか。
同番組に出演したサバンナの高橋茂雄さん(41)は、「(選抜総選挙に)参加してないからなんとも言えないけど、お金を払って参加している人は『嘘だろ』感はエグいと思う。ずっと課金して、課金して、育てていたRPGゲームのデータが消えたときの気持ち」と例えていました。AKBグループに興味を持たない女性でも、ジャニーズアイドルや若手俳優ファンなら、自分に当てはめてみると、なんとなくの感覚は分かるのではないでしょうか。みんなのアイドルだった人が、実は誰かの女(男)だったと突きつけられて、今までとおり応援できるファンはそうそういないと思います。その人にとっての本当の幸せを祝いたいけど、どこか素直には祝うことができない人もいると思いますし、人によっては、それまで費やした時間と金を返してほしいと感じる人もいるハズです。
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