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男子中学生に卒業記念でアダルトグッズを贈った大人。一体何が問題なのか?

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momoco197

分別がつく年齢になってから。Photo by James St. John from Flickr

 神奈川県の中学校で部活動の外部講師をしていた男性が、卒業記念と称して教え子にアダルトグッズを贈ったとして書類送検されたというニュースがありました(日刊スポーツ)。男子たちがこっそり使えばバレずに済んだのに、部活の送別会で景品として当該グッズを出品。それを引き当てた後輩の現役中学生男子が自宅に持ち帰り家族に見つかったため、事態が明るみに出ました。

 アダルトグッズを愛する者として、「ダメ、絶対!」と反射的に思いました。グッズを人に贈るというのは、ただでさえとてもデリケートな行為です。それ以前に、相手は未成年。講師が贈ったのはおそらくオナホールの類でしょう。リアルショップ、ネットショップともに18歳未満は立ち入れない店舗で販売されているものを、教育に携わるオトナが贈るとは良識を疑います。

 ネットの反応を見ると、「そんな、けしからんモノを贈るとは!」と「たいして悪いことでもないんじゃない?」「目くじら立てなくても」の2極化していました。

 私はダメ絶対派ですが、前者の“けしからんモノ”には異を唱えたいです。モノはただのモノであって、どう使うかはその人次第。モノに罪はないのです。けしからんのは、その講師の行動。アダルトグッズ自体を否定するのはやめていただきたい……ってこれ、愛好派目線すぎますかね?

グッズ使用は、強烈すぎる体験

 でも、もしカッターナイフで人を傷つけたとして、カッター自体を「けしからんモノ」「カッターが悪い」と悪モノにするのは、誰もが筋違いだと思います。生活の必需品でもあるそれを、人を傷つけるために使った“人”に問題があるのです。

 一方で私は、これを「目くじら立てることじゃない」とするのも違うと思います。記事には同県の青少年保護育成条例違反が疑われるためとありました。法律については私のような不勉強な者にはよくわからないのですが、「未成年にアダルトグッズ」はやはりふさわしくないと考えるからです。理由は「いかがわしいから」ではなく「強烈な刺激だから」。

 そもそもアダルトグッズとは、“人体では不可能な刺激”を可能にするためのものだと思っています。ローターの振動のような細かい動きは指もペニスもできませんし、私たちの膣内はオナホールのように複雑な構造でもキツキツでもありません。違うからこそ楽しい、違いを知っているから活用できるーーその判別がつくオトナのためのものだと思います。

 処女だから童貞だから、あるいは経験値が低いからというわけでもありません。たしかに人と人との触れ合いを知ってからアダルトグッズ、と段階を踏むのがベターではありますが、もしそうでなくとも「強い快感に、やみくもに振り回されない」という“芯”のようなものが自分のなかに確立されていれば、大丈夫。オトナであれば、自己責任で愉しむものです。ふだんは自己責任って言葉、とても嫌いなのですが、オモチャとのつき合い方においてはしっくり来ると感じます。

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桃子

オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

@_momoco_

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