ほかにも、2カ月ですでに15万円使っているOLの姫を「辛くない程度に」「あまり無理させたくない」と心配したり、姫に無理をさせるのは「俺の力じゃないじゃん」「かっこわるくない?」と言ったり。営業のLINEでも無理に店に来ることを強制はしていませんでした。彼もホストクラブは売上ありきであるところはわかっているのですが、姫に無理をさせないのが自分のやり方だと。
それ……本当ですか!? そんな優しすぎるホスト、この世にいるんですか!? まあ昼職の姫に対してはあまりお金を使わせないというホストもいますが(一方で夜の世界に落とし大金を使わせるホストもいますが)。私もOLなのにホストに通っていたので、当時の担当に「無理させたくない」「楽しんでくれればいい」的なことを言われたことあります。でも、煽られる時(誕生日とかナンバーかかってる月末とか)はきっちり煽られました。なので、原田さんが本当にそんなやさし~い営業ならマジで指名したいです。
でも、番組が原田さん密着した月、彼はナンバー3を取って、万札がたくさん入った封筒2つ分の給与(おそらく200万円くらい)をもらっていました。きっちり売り上げ作っているんですよね! あとどうしても見逃せなかったのは、指名2回目の姫が内勤(店舗運営スタッフ)にシャンパンを勧められているのを見て、「今日は大丈夫だね(=今日はシャンパン入れなくていいんだよ)」って言った原田さん。出た、今日“は”! 担当は煽らない良いホストだから、たまには協力してあげたいと思わせるやつね(経験談)!
筆者は原田さんに会ったこともないし、彼を知っているホス狂い友達もいないので、番組が映し出した営業が真実なのかどうかは知る由もありません。もしかすると優しい営業はすべて本当で、それにお金で応じる良い姫が彼を指名しているのかもしれません。でも、“ノンフィクション”の中に、“フィクション”をかすかに感じてしまったんですよね。原田さんの姫がシャンパンを卸す描写もあれば、そう思わなかったのかもしれませんが。
ちなみに彼の両親は、息子の美容整形に複雑そうな表情を浮かべていましたが、原田さんの仕事と整形を理解してくれました。最後には、「お金を貯めて起業し、両親に楽をさせること」が夢だと紹介されていましたが、それは“ノンフィクション”であると良いなと思います。
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