一方の「文春」はどうか。松居への取材と、船越の知人や代理人への取材、両方を経て記されたこちらの記事には、「セブン」には書かれていなかった、松居による夫への暴行(DV)について詳細に記されている。それによれば、船越は「結婚当初から松居さんの暴力に悩まされてきました」。
・「離婚する」と言って暴れ出した松居がハンガーで船越の頭部を殴りつけ、包丁を向けた。殴る蹴るの暴行を受けた船越は顔面が血だらけになった
・船越が椎間板ヘルニアを患い入院した際、松居は病室のベッドで馬乗りになり船越の胸ぐらを掴んでベッドに叩きつけた
・船越が知人女性とメールしていたことに激昂した松居が、靴で船越の頭を十回以上殴った(船越は頭部が不自然に柔らかくなり数カ月通院)
・言動をたしなめられて怒った松居が船越をサンダルで殴りつけた。マネジャーが止めに入ったところ松居は「刑務所でも何でも入ってやる!」と言って船越に殴る蹴るの暴行をくわえハサミを向けた
・義父である船越英二が亡くなった際、松居は「やっとくたばったか、クソじじい」と発言
・船越の妹が自死した際、松居は「アイツは私にたてついていたから、呪い殺してやった」と発言
・川島なお美の逝去を自著PRに利用したことについて船越に咎められ「死んだ女がどうなろうと自分には関係がない。本が売れればいいのよ」と発言
これらがすべて事実であれば、帝王こと船越も妻から離れて当然だが、一連のDVの真偽について松居は「答える必要がありません」として語らないという。そして「文春」には、松居が動画で主張したのと同様、船越が持病を治療しないから心配だ、病気なのにバイアグラを飲んでいるからますます心配だ、私の親友と不倫している、絶対に許さない……といった松居の言葉が続く。いわく、「彼は、私をとんでもない悪妻に仕立て上げて、自分を被害者のようにして離婚しようとしている。私の言うことはなかなか信じてもらえないかもしれません。絶対に嘘をつかないというのが私の信念です」。ちなみに船越の代理人は、糖尿病について「治療を拒否したとの事実はない」とし、通院および食事療法等を実施していると説明している。また、不倫関係についても「ご指摘の女性との間に不倫関係はなく、2016年4月に松居氏にもその旨を伝えました」という。
現在の松居の強気な発信を見る限りでは、調停で片がつくとは思えず、裁判まで持ち込まれる可能性があるだろう。松居は船越を告発こそしたが、「許さない」と言いながら離婚届に判を押すことはなさそうだからだ。また、離婚問題とは別に、名誉毀損でハワイの女性やホリプロから松居が訴えられることも十分に考えられる。それにしても、この件で一番不可解なのは、松居が主張する「糖尿病の治療拒否」および「バイアグラ100mg不倫」である。