誰もが羨む理想の夫婦を犯している感覚、と言いますか。奥さんとラブラブデートした翌日なんかに会って「好き好き」言われると、「うわ~~~」って、よく分からない背徳感、承認欲求的なものが満たされてしまうのを感じます。これは常に刺激を求めがちな筆者の性格もあるのかもしれませんが、いけないと思いながらも、快感を覚えてしまう……。
しかもシュンスケの職業が美容師、かつイケメンだからでしょうか、彼の名前をネット検索するとキーワードに“彼女”って出てくるんですよ。シュンスケに彼女がいるかどうか気になって、調べようとしたお客さんが複数いるってことなんでしょう。恋愛的に好きではないとは言え、そんな人にアタックされると少なからず女としての優越感も満たされます。たぶん、恋愛感情じゃなく、そういった快感がやみつきになって浮気を辞められない状態の女性もいるんじゃないでしょうか。怖い怖い。闇が深い。
自分自身への戒めとして書きますが、この快感に浸ってはいけません。その先に幸せがあることなんて、ほぼないんです。かつて、シュンスケとは別の、彼女持ちの男性を本気で好きになってしまったことがあるんですが、浮気相手としての恋愛を楽しめるのは本当に最初だけなんです。その先はつらさしかない。口では自分のことを好きだと言っているのに、やっぱり休みの日とかは彼女を優先された時の悔しさ。でも本命じゃないからワガママは言えない歯がゆさ。本命彼女にバレたらあっさり関係を切られるであろう惨めさ。もし仮に本命に昇格したとしても、それから先ずっと「浮気されてるかもしれない」と疑心暗鬼になるであろうことも容易に想像できます。
そろそろ私もこんな調査とっとと切り上げて、本当の幸せを探しに行きたいです(切実)。
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