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新ジャンル? 癒し効果抜群“ふんどし”美少年たちの魅力

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「押忍!! ふんどし部! 入部案内 DVD」ポニーキャニオン

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 『DANCE & MUSIC 熱血学園ドラマ 押忍!! ふんどし部!』は、現在tvk(テレビ神奈川)で再放送されている、ダンスあり、歌ありのコメディドラマです。「ふんどし流し」という徹底的にばかばかしいことに、真剣に取り組む高校生男子のドラマで、人気舞台の『押忍!! ふんどし部』がドラマ化されたものです。

 次から次へと繰り出される奇想天外なギャグで笑えて、なおかつ、美形の男性を見る眼福に預かることができる、お得なドラマだと思います。

 仕事で疲れ、ボロボロになって帰ってきて、何か楽しくて綺麗なものを見て充電したい……という気分の時に見るといい、癒し効果の高いドラマだと思います。

あらすじ

 聖エルモス学園に転校した富永一郎太(白洲迅)は、何の変哲もないことがコンプレックスの高校生。暗い毎日を送っていました。
 このドラマでは、富永が登校中、

「おれは~もう少~し変哲がほしい~♪」

 という歌詞で始まる歌を歌い、制服を着た女子高生のバックダンサーと共に激しいダンスを披露する……というミュージカルシーンが、突如始まるので、最初面喰らいましたが、想像以上に歌とダンスがかっこよくて見ていて楽しく、私は不意打ちで感動してしまいました。

 富永は転校初日に出会ったふんどし部OBである車先輩(古田新太)に、「白ふん流しをやらないか!?」と勧誘されます。

 「白ふん流し」とは、「白いふんどしのみを身につけた男たちが踊り狂う」という演目で、かつては毎年学園祭で披露されていましたが、時の流れとともに廃れてしまった伝統です。

 背中にしょった羽根付きの衣装で「いつでもどこでもきみのこと見ている、それが及川~♪」と歌いながら、宝塚のようなミュージカルシーンで登場してきた学園一の優等生・及川幸雄(川原一馬)が設立したふんどし部には、富永の他に、「ふんどしは女にモテる」と勘違いした学園一の不良・白神貞美(海老澤健次)や、「もうモテたくない」と願う学園一モテる男・北川心(上山竜司)、そして学園一不思議な男・日野原順(坂口涼太郎)が続々と入部します。

 最初はふんどしを受け入れられず、ジャージの上からふんどしを着用していた富永ですが、川辺でふんどしダンスの練習を積み、「白ふん流し」に反対する理事長の息子・上条ミツル(君沢ユウキ)のグループからの妨害工作に対抗する日々の中、少しずつ仲間とふんどしに心を開くようになっていきます。ふんどし部の合宿では見事、ふんどし姿のまま、たき火の上をジャンプできるようになるまでに成長するのです。

 最終回では、謎に包まれたままだった「白ふん流し」の全容が明かされるのですが、これもまた、白いふんどしが意外なほど壮大で美しく、感動的でした。ふんどしなのに。

美しい男性が沢山出ているドラマは善

 さて、ドラマの設定では「何の変哲もない」ということになっていますが、富永くんは、実際はかなりの美少年です。見目麗しい、とはこういうことを言うんだな、というお顔立ち。富永くんの完璧に左右対称なお顔がモニターに映るだけで、かなりの癒し効果を私は感じることができました。

 もしこれが、完璧なフェイスを持つ女優さんが主人公だったら、どうでしょう。女性である私は、自分と比べても完全に土俵が違うとか、1000万光年も距離があるとか、とんでもなく図々しい、などということを差し引いたとしても、やはりどうしても同性として、女優さんを自分と比べてしまいます。結果どうなると思いますか? 癒しどころか、落ち込むんですよ! 仕事から帰ってきて、もっと疲れたり落ち込んだりするようなテレビなら見ないほうがいい。

 美しい男性、それも沢山の美しい男性が出てくる『押忍!! ふんどし部!』だからこそ、私は全話見ることができたのだと思います。

定型化されたキャラクターと『11月のギムナジウム』口調

 このドラマには、眼鏡をかけた優等生、リーゼントの不良、モテモテのチャラ男……などと極端に定型化されたキャラクターしか出てきません。様々な漫画やラノベなら絶対登場する、お約束のキャラクターの特徴を極端にデフォルメして、パロディにしているので、キャラクターたちを見ているだけでも笑えます。

 キャラクターを定型化することで、「白ふん流し」という奇抜なイベントがより鮮やかに浮き立つ、という効果もあると思います。

 個人的に嬉しいのは、その定型化された登場人物の口調が、まるで似合わない昭和の少女漫画口調である点です。『11月のギムナジウム』の美少年たちのような口調で

「何してるんだい? こんなところで」
「人を探しているんだ……知らないかい? 日野原くん。」

 などと喋ります。この口調なので、登場人物が喋るだけで、不思議なおかしみが生じ、個人的にツボにはまりました。

どこまでも明るいストーリー

 『押忍!! ふんどし部』は青春の悩みを、とことんエキセントリックなプロットや演出、そしてダンスや歌で、明るく際立たせている点が見事です。

 披露されるダンスと歌は、ドラマシリーズ前半では明るくアップテンポなダンスナンバーが中心ですが、シリーズ後半では、ふんどし部のメンバー離脱の危機や理事長の秘密などをしっとりと表現したダンスとバラードも堪能できます。

 全体を通して徹底的に明るく、どのシーンにも必ずギャグが盛り込まれていて、笑わせてくれるドラマです。ドラマに出てくるのがほとんど男性(女性のキャラクターは2人のみ)ということもあり、私にとっては、完全に自分とは切り離して、のんびり楽しく拝見できる貴重なドラマです。

■歯グキ露出狂/ テレビを持っていた頃も、観るのは朝の天気予報くらい、ということから推察されるように、あまりテレビとは良好な関係を築けていなかったが、地デジ化以降、それすらも放棄。テレビを所有しないまま、2年が過ぎた。2013年8月、仕事の為ようやくテレビを導入した。

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大和彩

米国の大学と美大を卒業後、日本で会社員に。しかし会社の倒産やリストラなどで次々職を失い貧困に陥いる。その状況をリアルタイムで発信したブログがきっかけとなり2013年6月より「messy」にて執筆活動を始める。著書『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』。現在はうつ、子宮内膜症、腫瘍、腰痛など闘病中。好きな食べ物は、熱いお茶。

『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』

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