恋愛・セックス

日本の「セックスレス」夫婦は危機なの?「セックスレス」と「セックスフル」の定義

【この記事のキーワード】
Photo by Eric Chan from Flickr

Photo by Eric Chan from Flickr

ここ十数年で夫婦間・恋人間でセックスをしていない「セックスレス」、反対にパートナーと定期的なセックスを交わしている「セックスフル」という言葉がマスコミでも多く取り上げられるようになりました。

世界から「日本はセックスレス大国」なんて言われ、少子化問題による人口減少や、経済へのダメージを心配されたり、日本のマスコミも「セックスレス=夫婦の危機」と煽ります。

私自身、定義や詳細など知らないことも多いので、今回は「セックスレス」「セックスフル」について調べてみました。

「セックスレス」と「セックスフル」の定義は?

◆セックスレス

「セックスレス」という言葉が生まれたのは、1991年に千葉県浦安市にある、心療内科・精神科「あべメンタルクリニック」の阿部輝夫院長が提唱したことがはじまりだったそうです。日本性科学会で検討を重ねた結果、1994年に「特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシャル・コンタクト(性的接触)が1カ月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合」と定義されました(「日本性科学会」より)。以降、様々な媒体で取り上げられるようになり、浸透した言葉です。

◆セックスレスの原因

統計的に多いのは、「性嫌悪症」「ED(勃起障害)」「性欲障害」「性交疼痛症」の順番だといいます(それぞれ、加減の違いは人によって変わります)

*「性嫌悪症」:性行為や性的表現、性的な事柄に対して嫌悪感を抱き、回避することくこと(性行為の種類や程度は様々)。

*「ED(勃起障害)」:勃起しない、または勃起の維持ができないため、満足な性交が行えない状態。

*「性欲障害(性欲欠如)」:性的な楽しさあるいは興奮がなく、自発的な性行為が少なく、なおかつ何らかの苦痛を伴う状態。

*「性交疼痛症」:特に女性にみられるもので、性的刺激や性的興奮の不十分さから性行為で痛みを感じる。※更年期障害による女性ホルモンの変化、女性の内性器・外性器の手術に伴う癒着や炎症など、様々なものが原因になる。

◆セックスフル

セックスレスの逆は「セックスフル」になります。明確な定義ははっきりしていないようですが、「3年以上交際していて、週1回以上セックスをしている夫婦(カップル)」のことを指しているようです。

双方の考え方が一致していれば問題ではない?

「セックスレス」に関しては、医学的な定義は「1カ月以上セックスがないこと」かもしれませんが、カップルや夫婦によって捉えかたは様々です。過去、インタビューに答えてくださった緑丘まこさんのように「5日間セックスをしないと、セックスレス」と感じる方もいます。

1日5回セックスしたい彼女と、4月しかヤりたくならない年下彼氏の性欲格差カップル

反対に、「1週間に1回のセックス」といわれている「セックスフル」に関しても、「月に1回のセックスでも、心とカラダが満たされているから充分」と感じる方もいるでしょうし。

 実際に、5歳と1歳になるふたりの子供がいる女性の友人は、「子育てしていれば1カ月なんてあっという間に過ぎる。ふたりの時間を作れるのは3カ月に1回くらいだけど、充分に満たされている」という意見でした。この友人夫婦の場合は、パートナー(夫)も同じ意見でした。

 個人的に感じたことは、夫婦や恋人関係どちらも、双方が求めるセックスの回数が一致していれば、1カ月以上性行為がなくとも「セックスレス」という言葉は当てはまらないように思います。ただ、どちらか一方がセックスの回数に不満を持っていれば(深刻に考えていれば)「セックスレス」になるのでしょうか。

 セックスレスの実態「面倒くさい」「性欲がない」

2013年にコンドームメーカー「相模ゴム」が発表した調査結果を参考に、年代ごとの原因と実態の平均は以下の通りです(詳細は「相模ゴム」HP参照)。

◆「セックスレスだと思いますか?」の回答

20代~60代の男女平均55.2%

◆「もっとセックスをしたいと思いますか?」の回答

20代~60代の男性平均75.2%

20代~60代の女性平均35.8%

◆反対に「セックスをしたくない」の理由は

20代~40代男性に最も多い理由:面倒くさい

50代~60代男性に最も多い理由:年齢的にもういい

20代女性    :性欲がない

30代~50代女性:面倒くさい

60代女性    :年齢的にもういい

「セックスレス」は「夫婦の危機」?

セックスレスになる割合・原因は、年代で異なりますが、調査結果の詳細を見て……、勃起障害(その他の障害)や性交痛だけではなく、体力の衰えを語るにはまだ早い年代の男女が「面倒くさい」「性欲がない」が多いことに驚きました。激務・過酷な勤務形態も影響しているような気もします。

男女ともに「セックレスだと思う」と感じる割合は大きな変化はないものの「セックスがしたい」願望は、男性は女性の倍以上と差の広がりが目立っています。さらに、「なぜ、自身の希望よりもセックスが少ないと思いますか?」の問いに対して、20代~60代の男女が回答したダントツのトップは「相手がその気になってくれない」。

50代~60代の男女の「年齢的にもういい」というのも、セックス自体のことではない気がします。不倫関係にある相手とセックスを楽しんでいる話はよく聞くので「夫や妻とは、もういい」ということでしょうか。

そもそも、はるか昔から「セックスレス」夫婦は存在していたと思います。「セックスレス」だけをピックアップされがちですが、「お互いの仕事とプライベートのバランス」が偏っていること、ゆえに夫婦間の会話も減り、コミュニケーション不足の夫婦が多くなっていることが問題のような気がします。

大根 蘭

365日中365日、24時間中およそ8時間ほどエロいことを考えて生きている女でございます。

女性1000人のアンケートからわかったセックス事情レポート (よつばポケット)