そこで不快感から逃れたい一心で、ネットで「小陰唇 縮小 手術」と検索しました。ビラビラを切ってしまおうと思い立ったのです。私のように日常生活に支障があると申告すれば、婦人科において保険適応で切除できると聞いたことがあります。でも調べているうちに、欲が出てくるわけです。どうせ切るなら美マンにしたい、と。
切除後の見た目にこだわってきれいに手術してもらうには、やはり美容目的で手術する人が多い婦人科形成のほうがベターではないか。そうやって調べていくうちに、だんだん決意が固まっていきました。費用は初診なども合わせて10万ほど見ておくべきか。う~ん、痛い出費だけどしょうがない。
お金の心配はあるものの、このときの私は気持ちが高揚してもいました。当連載でも以前「女性器コンプレックスはどうして生まれるか? そして、その解消法とは?」として書きましたが、私にも小さくはない性器コンプレックスがあります。だからこそ、昨今の「女性器をお手入れして、女性として輝こう!」的な風潮に反発してしまうのです。女性同士でもあまり共有されてないからこそ深くなりがちなコンプレックスにつけ込んで、おかしな言説を撒き散らすのは、女性をバカにしているとしか思えません。
ビラビラ肥大化の原因が判明
これを機に、思い切ってコンプレックスから解放されてしまおう! そう腹を据えると、かえってワクワクしてきたのです。手術を受け、ビラビラとコンプレックスの両方を切り落とす。いいじゃないですか~。
………………と思ったのですが、私のビラビラ、数日後には元に戻りました。
どうやらカンジダ膣炎の影響だったようです。これまでの経験上、私の場合は症状としておりものよりも性器のかゆみが強く出る傾向があるとわかってはいたのですが、今回はそのかゆみによって小陰唇がかすかに腫れ、結果、大きくなったと感じていたようなのです。
しょーもないオチですみません! ある瞬間、「あ、これカンジダかも」と気づき、病院で薬を入れてもらいました。なんといっても昨年は4回も発症した私です。今年は、コレが初めて。最初に訪れるムズムズ感を性欲と錯覚することはこれまでにもありましたが、小陰唇がこうなった経験はこれまでなく、カンジダだと気づかなかったのです。今後、症状が出たらすみやかに病院に行けるよう、「カンジダの症状として、かゆみから小陰唇が腫れることがある」と脳にはっきりメモしておきました。
でも今回、思いもかけず意識した小陰唇の縮小手術。私はその魅力に取りつかれてしまったようです。切迫した必要性はなくなったけれど、いつかやってみてもいいかもしれない。ヘアをなくして小さなショーツが履けるようになったのと同じように、切ってしまうことで得られるものがあるなら、それは挑戦する価値があるのではないか。
不快感から開放され、いまはそんな思いにとらわれています。今後まじめに検討していくつもりです。
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