昔(学生時代)、「おっぱいの中にある何かが切れたら、垂れパイになるらしい」と聞いたことがあります。「おっぱいの中にある何か」とザックリな噂でしたが、みなさんはご存知ですか? 「何か」の正体は、重力に負けないように、おっぱいを支える無数の靭帯「クーパー靭帯」のことです。
靭帯といえば、格闘家やスポーツ選手が損傷して全治何カ月、なんていう報道でしか意識したことがありませんでした。主成分は長いコラーゲンの線維で、骨と骨を繋いで関節を形作る役割を担っている靭帯。で、クーパー靭帯は、乳腺と筋肉・皮膚を繋いで、おっぱいを吊り上げキレイな形を保ってくれているんだそうです。え、でも、激しい動きをしていなくても切れちゃうんですか?
「クーパー靭帯」は、切れてもわからないだと?
靭帯は若干の弾性を持っており、引っ張る力がかかると次第に伸びていきます。伸びてしまったクーパー靭帯はなかなか元に戻ることができず、切れてしまったクーパー靭帯は2度と修復することができないそうです。おまけに、クーパー靭帯が伸びたこと・切れたことに気付くことは(痛みを感じることもないため)不可能だといいます。
「切れる」と言っても、バチンといきなり切れるのではなくて、ゆるやかに伸びて、そしてプツリと途切れるイメージですね。そして、「胸の形が悪くなってきた」「気付いたら、垂れ乳に」と、いつの間にか! という状態になるそうです。なんて残酷な。気付かないならどうしようも出来ないじゃない! と嘆き怒るお気持ち、同じです。
しかし日常の習慣次第で、クーパー靭帯の保護、そしておっぱいを垂れさせず維持することは出来ます。
◆ブラを装着
ブラは窮屈だから、家にいる時はノーブラでフリーダム! という方もいらっしゃると思いますが、成長したおっぱいは重力に逆らえるものではないので、フリーに身を任せていると垂れます。ノーブラフリーダムは、クーパー靭帯が伸びたり切れてしまう原因になるんですね。
<改善策>
家にいる時も、ブラの装着がベスト。就寝時もブラはつけた方がいい、ノーブラの方がいい、と様々な情報が入り乱れるブラ業界ですが、クーパー靭帯の保護という観点でみるなら、寝ている間におっぱいが横になり(流れて)クーパー靭帯が横に伸びるのを防ぐため、装着した方が正解となるようです。
でも、就寝時にブラがズレたり、そもそも窮屈で快眠できなかったりは本末転倒。というわけでナイトブラも最近では盛んに売り出されていますよね。ちょっと締め付けが心許ないものから、キツく感じそうなものまで多数あるので、下着売り場で要試着です。また、睡眠時の姿勢としては、おっぱいが潰れてクーパー靭帯に大きな負担がかかるため、うつ伏せは注意!
◆おっぱいが揺れる運動
ジョギングやおっぱいが揺れる上下運動の激しい運動は特に、クーパー靭帯に大きな負担がかかります。このときこそバストホールドを徹底的に!
<改善策>
昔、あるグラビアアイドルが、垂れパイ防止とサイズキープのため、運動をする時はさらしを巻いていると発言していました。さらしである必要はありませんが、運動時は、スポーツブラなどで胸が揺れないようにガードした方がよさそうです。
◆加齢とともに……
年齢を重ねるごとにコラーゲンが減ることでクーパー靭帯も衰えます(クーパー靭帯が伸びやすくなっていくのは、女性ホルモンの分泌量が落ち始める25歳くらいから)。さらに、加齢によって皮膚もたるみますから、見た目的にも垂れおっぱい感がマシマシに……。
<改善策>
クーパー靭帯を強くするため、大胸筋と小胸筋を鍛えるのも効果アリ! おっぱいは意外と凝りやすい場所でもあり、凝っているとセックスの感度も落ちるというデメリットがあるので、お手軽なマッサージでテレビでも観ながらほぐしましょう!
▼「おっぱいで感じすぎちゃう!」おっぱいのコリほぐしで感度アップ!
ちなみに、猫背気味や姿勢が悪いと、おっぱいがムダに下向きになる状態で長時間過ごしていることになります。重力の影響をカットすべく、ピンと背筋を伸ばし、胸を張ってみましょう。
「貧乳だから関係ない」じゃないですよ!
伸びる・切れる・垂れるの話をしていると「もともと貧乳だから、カンケーない!」という言葉を聞くこともあります。ノンノン! 「巨乳に比べたら、靭帯が切れにくい」というだけで、重力の影響を受けて伸びますし、切れるのは同じ。垂れるだけでなく、おっぱいは放っておくと痩せて削げていきます。キープしたくば、それなりの行動をとるしかありません。巨乳も貧乳も手を取り合っていきましょう!