青山テルマの露出が増加している理由のひとつは、9月6日にリリースしたデビュー10周年アニバーサリーアルバム「10TH DIARY」のPRだ。しかし、iTunes「J-POP」アルバムランキングでは48位と健闘しているものの、9月18日付けの「オリコン週間アルバムランキングランキング」では、売上枚数964枚で65位。Amazonの「MUSIC J-POP」カテゴリでも定価3,240円(税込)の通常盤がランキング555位、定価4,104円(税込)の初回盤は829位と苦戦している。
そもそもテルマの生み出した曲は、2008年の「そばにいるね」でオリコンシングルランキング1位を獲得して以降、次にリリースした「何度も」以外はすべてトップ10圏外。2012年リリースの「君に会えるから… feat. SPICY CHOCOLATE,RYO the SKYWALKER」が180位を記録して以降CDシングルのリリースはなく、デジタルシングルを配信する形を取っている。2016年4月にミニアルバム「PINK TEARS」を発売しているが、こちらのオリコン最高順位は262位と非常に低く、推定累積売上枚数は324枚だった。
今回アルバム発売を記念したライブツアー「“10TH DIARY” 2017」では、東京、大阪、福岡の大都市のライブハウスでそれぞれ1回ずつ。アニバーサリーイヤーにしては少々寂しくも感じるが、音楽フェスやイベント、学園祭にも多数出演を予定しているようだ。「そばにいるね」世代に幼児だったであろう現在の若者世代に強くアプローチをかけていくのだろう。
9月13日に出演した『スッキリ!!』(日本テレビ系)では、テルマの再ブレイクを特集し、フォロワー数約80万のInstagramが面白いことや、テレビでは各番組で爪痕を残してオファー殺到中と紹介。しかしテルマは、実はお笑いやバラエティ番組は大好き過ぎるあまりに、リスペクトからバラエティ番組出演をNGにしていた過去があったとのこと。
アーティストとしての確かな歌唱力だけでなく、小柄で華奢な体型を上手に活かした個性的なファッションセンス、そして爆発中のバラエティ力と、「そばにいるね」のヒットを知らない若い世代の女性にウケる要素をテルマが持っていることは間違いない。再び彼女の曲がヒットチャートで話題になる日は来るだろうか。
(ボンゾ)
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