浜崎と同世代で同じく女性ソロアーティストの宇多田ヒカル(34)は、16年9月にリリースした6thアルバム「Fantome」が見事なヒットを記録。推定累積売約68.2万枚、デジタル配信と合わせると国内外で100万枚を突破している。ただこちらは休業を経て、前作『HEART STATION』からおよそ8年半振りに発売されたオリジナルアルバムだったため、浜崎の「M(A)DE IN JAPAN」とは条件が違いすぎる。
2016年~2017年にアルバムを発売した他の女性ソロアーティストを見てみると、新時代の歌姫・西野カナ(28)は16年7月の6thアルバム「Just LOVE」が約20.2万枚。JUJU(41)は16年10月発売のカバーアルバム「スナックJUJU ~夜のRequest~」が約13.3万枚、松任谷由実(63)は16年11月発売の38thアルバム「宇宙図書館」が約10.7万枚、Superfly(33)は17年4月発売のベストアルバム「Superfly 10th Anniversary Greatest Hits “LOVE, PEACE & FIRE”」が約9.1万枚、YUKI(45)は17年3月発売の8thアルバム「まばたき」が約5.1万枚と、浜崎を上回る結果となっている。
一方で、倖田來未(34)は17年3月発売の13thアルバム「W FACE ~inside~」が約2.8万枚(同時発売の「outside」ver.と合わせれば5万枚を超すが)、加藤ミリヤ(29)は17年4月発売の9thアルバム「Utopia」が約1.3万枚、中島美嘉(34)は17年3月発売の8thアルバム「TOUGH」が約1.4万枚、松田聖子(55)は17年6月発売の51stアルバム「Daisy」が約1.4万枚と苦戦している。
最新アルバム売上枚数だけを見ると、浜崎のポジションは女性ソロアーティストの中では中堅レベルの位置と考えられる。完全無欠のナンバーワンだった全盛期に比べれば減退していることは言うまでもないが、ファンは今もしっかり付いている。根強いファンからの支持を維持できれば、40代、50代となっても先達たちのように活躍する道はすでに見えており、「オワコン」扱いはやはり失礼というものだろう。
(ボンゾ)
1 2