先日、はてなぶろぐの「セックス以外に何の問題もない彼氏」という投稿を見つけ、その切実な内容を読みながらつい唸ってしまいました。
内容をまとめると、出会って7年、付き合って5年、同棲3カ月目の彼氏と性欲が合わないという女性の投稿です。「彼が私とセックスをしたいと思わない」「(彼が興味を示さないため)セックスに新しいものを持ち込めない」「彼は私がセックスをするのを嫌がるので浮気もしづらい」という深刻な悩みを持たれていて、「恋人がいないのもつらいが、恋人がいるのに欲情されないのもつらい。これは贅沢なのだろうか」という切実な本音が含まれているものでした。
私たちの大半は、この先に訪れるこういった類の苦しみから一生逃れられないのかしら……。海の底にまで沈んでしまったような、圧倒的な絶望感を我が身で体感し、その苦しみを「自分もそういうの経験したよ~気を落とさずに~ファイトッ」と若人たちに諭す側に回っていくサイクル。これも、変わらないのでしょうか……。もちろん、性生活が円満なカップルも存在しますが、レアケースであることは間違いありません。
セックスを求められること。セックスを楽しく受け入れてくれること。そこから相手の愛情を感じるという投稿された女性の気持ち、とてもよくわかります。私も、セックス頻度が日に日に減っていき、肌の温もりさえすぐに手に入れられない奥ゆかしさに悶えるくらいなら、初めから好きになんてなりたくなかった、付き合いたくなかった、一緒になんて暮らしたくなかった、という極端な思考回路を巡らせる質なものですから、その時点で「誰かと半永久的に長く一緒にいること」自体、向いていないのかもしれません。だって、どれだけ好きでも、いや、すごく好きになってしまったからこそ、その人との「セックスが含まれた日常」をどこかで諦めきれないわけですから……。