お尻の穴。それは本来、排泄器官であり、性行為に使用するべき部位ではありません。でも、膣とひとつの薄い皮で繋がっている肛門は、刺激によって大きな快感を得ることができるもうひとつの穴なわけで……私自身、アナル舐めや指先で刺激すること・されることは大好きでございます。
そうはいってもアナルセックスはまだ未経験ですし若干怖い。相手がアナルセックス経験者であっても、アナル未開発の場合は、未知の世界に不安や恐怖の気持ちが大きくなってしまいます。緊張して肛門周りに力が入ってしまうことで尚更、快感よりも痛みを感じてしまうおそれもあります。まずは、自分でアナルの刺激・挿入の感覚をじっくりゆっくりと覚えてから……じゃないかなと。
肛門と膣の間にある「会陰」のオナニーも気持ちイイものですし、アナルの前に会陰の刺激から慣れていって、その次のステップとしてセルフアナル開発!
茶色いものが指に付着しないように
本来、アナルは便を排泄する場所なので「汚い」ことは間違いありません。そうです、アナルオナニー(アナニー)で1番肝心なことは、準備! 膣を触るオナニーでも、スタートからフィニッシュまで清潔な状態を保つことは必須なわけですが、アナルは特に気をつけて。「アレ、茶色いものが指先に……」なんてことがないように、入念な準備をしましょう。面倒な準備の先に待っているのは、膣の気持ちよさや会陰のゾクゾク感とも違う快楽かもしれません。さぁ、準備をはじめましょう。
アナニーも色々な種類があり、指・バイブ・奥まで突く方法など、人それぞれお好みのバリエーションがあるでしょうが、今回は、指で刺激を与える基本的なアナニーの方法をお伝えします!
ツメのお手入れ・アナル洗浄の準備を!
用意すべきマストアイテムは、「コンドーム」と「ローション」。どんなオナニー(セックスも!)でも手は清潔にしておくべきですが、アナルは特にデリケートで傷つきやすい場所です。爪をカットし、やすりで滑らかにすることまで忘れないでください。コンドームを被せるとはいえ、爪でゴムが破れてしまっては本末転倒。
◆洗う
お尻は、シャワーやウォシュレットで洗い流しましょう。アナルの入り口付近をボディソープの泡をつけた指で優しく洗います。
アナルマッサージ
アナルへの刺激は、クリや膣を刺激するときのように直接的な快感にすぐつながるものではありません。優しくゆっくりと刺激を与えることになります。そのため、指と肛門周りを清潔にした後は、リラックスできる環境&姿勢で自分にとってのベストアナニーポジションを探して下さい。
◆ローションをつけて「会陰」や肛門周りから……
リラックスした状態で、ローションをたっぷり使用しましょう。アナルは膣のように愛液を分泌しないので、潤滑油となるローション、または唾液をたっぷりつけることがポイント!
ローションをつけたら、アナル周辺と入り口をほぐしていくことからスタートします。会陰を含めたアナルの周辺に、円を描くように指(人差し指か中指)を這わせます(離れた場所から穴に向かって)。何回かグルグルを繰り返して、アナルの緊張がほぐれてきたかなぁ~と感じたら、途中でアナル本体を軽くタッチしてみます。この刺激にも慣れてきたら、挿入しない程度に指でグッと押してみましょう。
コンドーム装着で挿入!
アナル周辺がほぐれてきたら、いよいよ挿入のお時間です! コンドームを装着した1本の指を優しくゆっくりと挿入していきます(通常のペニス用のコンドームでOKです)。指を出し入れしますが、挿入の深さは、3㎝ほど(第一関節くらい)で十分です。この時、クリや乳首など、最も感じる性感帯を一緒に刺激すると感度がアップしますよ!
※出し入れしている際、少しでも痛みを感じたら中止してください。
挿入したときに「特別、気持ちよくない」と感じるかもしれません。そうなんです! 膣は挿入の瞬間に「ンアァッ!」となる方も多いかと思いますが、アナニーの醍醐味は、挿入時よりも抜く瞬間! ゆっくりと出し入れを繰り返してみてください。
アナニー後のアナル洗浄も忘れずに!
ここまで煽りましたが、アナニー初日で快感が押し寄せてくることは稀です。時間のある時にゆっくりと刺激・挿入をして開発し、アナルの成長を楽しめばイイんです。そしてアナニーが終わったあとは、準備のときと同じように、清潔な状態に戻すようにしてください。
アナルオナニーのコツ
ここではアナルオナニーを極めていきたい人のために、コツを解説していきたいと思います。
◆アナルオナニー前に通常のオナニーをしておく
アナルオナニーはいきなり感じられるものではなく、むしろはじめの内は違和感が強いかもしれません。ゆえに、いきなりアナルオナニーを始めてしまうと、「思ったより気持ちよくない……」と気分が乗らずにすぐ止めたくなってしまうことも多いでしょう。そのため、アナルオナニー前にはクリトリスや膣をいじるなど通常のオナニーをして、気分や体を昂ぶらせておくことをおすすめします。ただ、一度イッてしまうと快感の波がひいてしまいやすいのでイク手前までにしておきましょう。
◆慣れるまでは指は動かさなくてOK
アナルオナニーで感じられるようになるためには、まず異物感に慣れる必要があります。そのため、指を1本挿れた直後は無理に指を動かさないのが吉。そっと指を挿れたままにしておき、その状態に慣れてきたら指をゆっくりと抜き挿ししたり、軽く指を折り曲げて良いところを少しずつ探していきましょう!
◆アナルオナニー中にローションの追加は必須
アナルはたとえよく感じていたとしても、徐々に乾いてきてしまいます。アナルオナニー中は「滑りが悪くなってきたかな?」と思ったら、すぐにローションを追加しましょう。滑りが悪くなると快感が減るだけでなく、傷つけてしまう恐れもあるので気をつけてください。
アナルオナニーのにおすすめのアダルトグッズ
アナルオナニーをより楽しいものに変えてくれるアダルトグッズを紹介していきます。ただ、これらはアナルが異物感に慣れ、指が2本は入るようになったぐらいからがおすすめです。また、細いものから徐々にアナルを慣らしていくようにしてください。
◆アナルビーズ
アナルビーズとは、小さな玉がいくつも連なっているアダルトグッズです。アナルビーズを使ったアナルオナニーのやり方は「ビーズ部分をすべてアナルに入れていき、抜き挿ししたり、一気に抜き出す」といったもの。先にお話した通り、アナルは挿入したものを抜かれるときに大きな快感が襲ってくるため、クセになってしまう人も多いそうですよ~。
アナルビーズは結構長めのものが多いので、「こんなの入り切らない!」と怯えてしまうかもしれませんが、太さはないので意外と入ります。それに入り切らないなら切らないで、全部入れる必要もないのでご安心を。お値段も比較的安いので手に入れやすいことも、どちらかといえば初心者向けといえるでしょう。
◆アナルバイブorディルド
アナルバイブやアナルディルドとは、アナル用に開発された商品ため、通常のものとはちょっと変わった形状をしています。それゆえちょっと見た目はグロテスクですが、アナルの気持ち良いところをしっかりと刺激してくれるでしょう。アナルバイブであれば、太さがアナルビーズ程度のものから極太のものまであるため、初心者から上級者までアナルオナニーに御用達のアダルトグッズです。
◆アナルプラグ
アナルプラグとはここまで紹介してきたアダルトグッズとは少々趣きが異なり、一般的には快感を得る以上に開発をメインにして使用するものです。さまざまな形の商品がありますが、一般的なアナルプラグは雫のような形をしており、先端は細く、根本にいくに連れ徐々に大きくなっています。この独特の形によって、無理なくアナルを拡張することができるため、指を使ったアナルオナニーから、バイブやアナルセックスにステップアップしたいというときに使われることが多いです。
値段はピンキリで安いものだと500円もしないことも。一方、高いものになるとバイブ機能などもついています。
◆番外編:綿棒
綿棒は指を入れるのもちょっと恐いという方でも使いやすいアイテムでしょう。綿棒を使ったアナルオナニーのやり方は、「綿棒の先っちょをアナルに挿れ、そのままにしておくだけ」といったもの。ただ綿棒が挿入されているだけなのに、次第にアナルが過敏になり始め、小さな快感の波が連続で襲ってくるようになるのです。
なお、同時に乳首やクリトリスをいじってももちろん良いですが、「動きによってうっかり綿棒がアナルの奥深くに入ってしまって取り出せない!」なんて状況にならないように気をつけてくださいね。