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『ごちそうさん』東出昌大の素顔から溢れ出す“おじいちゃん感”

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「週刊朝日 2013年 12/20号」朝日新聞出版

「週刊朝日 2013年 12/20号」朝日新聞出版

 『あさイチ』はNHKで平日の毎朝8時15分から生放送されている、V6の井ノ原快彦(通称・イノッチ)と有働由美子アナウンサーがキャスターを務める生活情報番組である。曜日レギュラーのコーナーと共に、今、世間で話題になっている事柄や、問題となっているニュースなどをその日のメインテーマとして取り上げたりしている。NHKの朝番組にしては、かなりアグレッシブなテーマを扱う時もあるので、朝から面食らうこともあるのだが、それはそれでNHKの攻めの姿勢を感じることができる番組である。

 毎週金曜日のメインテーマには「プレミアムトーク」というレギュラー企画を据えている。この曜日だけは、旬のゲストを招いてたっぷりと時間を使っておしゃべりするため、他の曜日とは趣向が変わり「トーク番組」と化すのだ。12月20日の放送では、その「プレミアムトーク」に同局で絶賛放送中の朝ドラ『ごちそうさん』に出演しているキャストがやってきた。

 いつものように『ごちそうさん』終わりで『あさイチ』キャスターの2人がドラマの内容を受けたコメントをするかと思いきや、番組冒頭の画面に顔面アップで現れたのは“西門悠太郎”であった。同ドラマで杏が演じる主役・め以子の旦那さんがそこにいたのだ。さっきまで『ごちそうさん』の世界の中にいた人物が『あさイチ』に訪れたので「悠さん!」と思わず混同してしまったのだが、そこにいたのは若手俳優の東出昌大であった。元パリコレモデルということで、その立ち姿はやはりシュッとしていて素敵であった。そして、なんと言っても「デカい!!」のである。189㎝という高身長は、スタジオの中でイノッチと有働さんの間に立つことでより目立っていた。

 昨年、『桐島、部活やめるってよ』(ショウゲート)で役者デビューを果たし、前クールの大人気朝ドラ『あまちゃん』では、杉本哲太演じる大向大吉役の青年時代である“若き日の大吉”役を好演したかと思えば、今クールの朝ドラでヒロインの相手役という重要な役どころに大抜擢された期待の若手イケメン俳優の東出くん。トーク番組などでまだ見かけたことがないので、素顔の彼がどんな人物なのかワクワクしながら「プレミアムトーク」を見ていた。

まじめで古風すぎる素顔

 まずは趣味の話題から始まったのだが、番組調べによると「落語」「歴史小説」「将棋」という渋すぎるラインナップが挙げられた。あれ? おじいちゃん寄りの趣味趣向? 確か、25歳と聞いていますが? 他にも「釣り」がお好きなようで、同じく釣り好きのイノッチとマニアックな釣り話で盛り上がって、有働さんと視聴者を置いてけぼりにさせてしまったのだった。

 『ごちそうさん』の中で、悠さんとめ以子がケンカしたあとに仲直りするシーンがあるのだが、その時の胸キュンゼリフを『あさイチ』でも披露してもらいたいと、わざわざ“め以子風ヘアー”に髪をアップにして収録に臨んだ有働アナ。しかし、『あさイチ』視聴者は有働アナの「イケメンゲストが来た時のお約束“欲しがり”」を知っているので、「悠太郎の萌えゼリフを自分に向けて言わせるの禁止!」というツッコミFAX攻撃をかますのだった。東出くんは有働アナの“め以子風ヘアー”に戸惑いながらもニヤニヤして視聴者からの声を聞いていた。

 東出くんは、埼玉県出身のため大阪弁が話せなかったのだが、今回は関西人役ということで、実際に上方落語の寄席でバイトをしながら大阪弁を勉強したそうだ。チケットをもぎったり、パンフレットをお客さんに配ったりして、そこでのやり取りを通じて生の大阪弁を吸収したのだとか。寄席の支配人の方から見た東出くんの印象は「好青年」だったそうだ。

 さらに、その寄席の近くにある喫茶店でもバイトをしていたらしく、ウエイターから皿洗いまで全ての仕事をこなしたのだとか。そこでも、熱心に大阪弁を勉強していたようで、マスターにアクセントについての質問をたくさんしていたそうだ。

 それらの大阪弁修行を経て、『ごちそうさん』の収録に臨んだのであった。もちろん、方言指導の先生はドラマの撮影現場にはいるのだが、東出くんは自分が関西の人間ではないため「大阪の人の気風や、ものの考え方が知れるかなと思ってアルバイトさせていただきました」と、丁寧な役作りをしている一面を見せた。若いのに真面目さんだな~。

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テレ川ビノ子

テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!

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