一方で、ホリエモンこと堀江貴文氏(44)は2015年にTwitterで「今時、イケてる寿司屋はそんな悠長な修行しねーよ。センスの方が大事」「覚えんのに何年もかかる奴が馬鹿って事だよボケ」と、下積みの長さを美徳とする風潮を痛烈に批判して議論に発展したことも記憶に新しい。それより以前にも堀江氏、日本で半年から1年ほど勉強した寿司職人が、東南アジアで良い給料を貰っていると説明したことがある。
人生を語るのも職人面するのも、大事なのは年月ではなくセンスや努力の質、生き方が重要なのだろうか? 実際、花田の靴は一足15~20万円するそうだが、予約は1年半待ちという大人気のため、ホリエモン基準なら花田は立派な職人のはずである。しかしそういった情報があるにしても、おそらくテレビで活躍すればするほどアンチが増えるというサイクルが回るだろう。「テレビに出ている暇があれば、予約をもっと受けて顧客を満足させるべきだ」との反感が生まれるためだ。花田がテレビタレントとして活動する理由のひとつに「職人にスポットを当てたい」という気持ちがあるようだが、なんらかの肩書きを持つタレントは「本職をちゃんとやれ」とブーイングを浴びるのもまた、日本社会の掟のようだ。
(ボンゾ)
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