年下の彼を口説き落とした
――不倫相手がいるんですね。どれくらいお付き合いされてるんでしょうか。
「仕事の関係で知り合った会社員で、現在30歳。付き合うようになってから3年くらいです」
――15歳年下の彼氏との出会いはなんだったのでしょう。
「私は外部の人間でしたが、同じプロジェクトのチームの一員として出会いました。よく会話はしていたけど、タイプでもないし魅力を感じていたわけじゃなかったんです。ある日、急に彼がプロジェクトから外されることになったんですよね。それで落ち込みながら私に報告してきたことがあって。落ち込んでる彼を見てたら私も悔しくなって、はじめてメールで<今日奢るから、飲みに行こう>って誘ったんです」
――ふたりだけで会うのは、それがはじめてだったんでしょうか。
「そうです。ただ、誘ったときも恋愛感情は抱いていなくて。飲みに行ったら印象がすごく変わったんです。あまり話す人じゃないと思ってたのに、よく笑うしよく話す人だったんですよね。それで気付いたら始発まで飲んでる、っていうのが何回か続いて……彼との居心地がよくて『あれ? これ私、好きかも』と思うようになったんです。っていうか、1回目の飲みでそういう予感を感じたから、何回もふたり飲みを繰り返してたんでしょうね。そして私から口説き落としました」
――先程、セックスレスでもご主人に対しての気持ちは変わらないと言っていましたが。
「今でも主人とは常に会話をするし、主人がポソッと言うことで笑い転げることもあるし、家族であり友人であり大切な人であることは変わらない。主人と不倫相手の彼は、性格も正反対」
――たとえば?
「私は旅行が好きだから『こういうところ行きたいねぇ』っていうのを、主人は『行ってきな~』って見送る人。彼はその場で調べてくれたり、自分から行きたい場所を提案してくれる人。あと、主人は付き合ってる時から、私の名前を呼ぶことってないんですよね、『ねぇ』とか『あのさ』とか。だけど、彼はすごく名前を呼んでくるとか、そういう小さいところだったりするんですけどね。彼は、主人には感じなくなった恋愛感情の部分を埋めてくれた相手だった。恋愛のドキドキを求めてたんだろうなぁと思います」
――ご主人の場合“呼ばなくなった”わけではなく最初からそういう方なんですよね?
「最初は、私の好きな気持ちのほうが勝ってたから、言葉足らずな部分も名前を呼ばれないのも、全然気にしてなかったんだと思う。そのうち、私が欲しがり出して“こんなに尽くしてるのに”とか“私は言葉で伝えてるのに”っていう気持ちが溢れてきちゃってたんだと思います。そういう自分の気持ちを伝えても、『うんうん』って微笑んで終わるっていう感じですね」
――それは、不倫相手の彼と出会ってから気になりはじめたんでしょうか。
「いや、そういう気持ちは早くからあったと思います。実は、今の彼の前にも結婚生活11年の間に1年くらい恋愛関係にあった、という人が何人かいるんですよね。セックスがしたかったという以前に、彼に感じている不満を埋めてくれる人を求めていたのかもしれない」
――ご主人以外の男性と関係を持つようになったのは、セックスレスになってからですか?
「そうです。セックスしなくなってから」
――ご主人と定期的なセックスを続けていたら、不倫はしてなかったと思いますか?
「してなかったと思う。集中して彼だけを見ていたと思う。ただ、あの時拒否していなくても、性交痛を感じていたことで、結局セックスレスになっていたんじゃないのかなぁとも思います」