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もう「愛され」本はいらない! 誠意を持って伝えた先には…~2年ぶりにまんこに咲いた恋の行方~後編 

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前回の続き】
まんこアート屋のくせに、セックスが苦手なわたし。
そんなわたしにも、久しぶりにヤラせていただきたいと思う殿方が現れました。
そこで、早速デートの誘いメールをすることに……

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「いいな」と思う人を、セックスを前提としたデートに誘いたい場合、貴女ならどうしますか?

当然セックスのセの字もほのめかさず、まずはお茶や映画に誘って気楽な女友達の体を装いますよね。
できれば相手から誘ってもらえるに越したことはないので、自分からは誘わずしばらく様子を見ながら考える人も多いでしょう。

ですが、わたしは江戸っ子以上にせっかちな女。
出会って1日で、光の速さでお誘いメールを送りました。
だって、10代の頃と違いシワたるみも増え、老いがジワジワとまんこにも迫る今、1日1分1秒でも! 早く結果を出したいんです!
ダメならダメで、早いうちにわかるほうが効率いいじゃないですか!

メール文章にも、自分らしさを出しきりました。

何度も書きましたが、わたしは恋愛依存性だった頃、モテるためのマニュアルが書いてある「愛され」本を読み漁りしました。
ですから、書こうと思えば100点マン点の誘い文を書ける自信があります。
少し余談となりますが、「愛され」本はおおまかに分けて2パターンありました。

☆男を立てる「奴隷系」

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奴隷系は、常に男を立て、男をいい気分にし、「こいつと一緒だと俺、和む~」と思わせ、結婚へ持ち込む作戦。見た目が十人並みの女でも実践可能でそれなりに効果もあります。
現に、わたしは「いいな」と思った人には最初は「奴隷系」で攻めてお付き合いに至るパターンでした。
しかし、クンタ・キンテやおしんのように、ご主人様に逆らわず言いたいことも言えず全てをガマンさせられるのは精神的苦痛が伴いますし、男にいいように扱われ、肉便器扱いされる危険大です。

☆自分の価値をつりあげる「高嶺の花系」

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高嶺の花系は、奴隷とは逆に簡単に男の手に落ちず、男の狩猟本能をくすぐり追わせる作戦。
それなりに美人でないと説得力に欠けますが(その常識を覆したのが木嶋佳苗)、自己評価が高い人には向いています。
ただし日本の女は自己評価を低く育てられるのと、気位が高い女はこの国の男には敬遠されるので、風土的にちょっと無理があります(ただし叶恭子さんのように男がついていけなくても一部の女たちからは絶大な人気を得て「愛され」る場合もあります)。

わたしが読んだ「愛され」本は、奴隷系or高嶺の花系のどちらかに近い形か、2パターンのミックス形で構成されていました。
いずれにせよ、2パターンに共通する目的は、女が自分が思う以上に相手(男)に愛してもらい、結婚という安定した就職先を勝ち取ること。
その目的を有利に進めるため、(絶対に相手には気付かれないように)相手を出し抜きマウントを取ろうとするのが「愛され」本の示す技でした。
つまり「恋愛は勝ち負けが大事であり、相手のことなど一切考えなくてもいい」ということになります
一体、これのどこが「愛」なのでしょう……?
こんなの、「愛され」なんかじゃない、ただの「だましうち」だ! とわたしは思うのです。

 

さて、本筋に戻りますが、わたしはそのような「だましうち」に疲れてしまったので、つまらない技など使わずストレートに伝えるのが誠意と思いました。
そして、デートをしたいと願うその先には近い将来セックスも必ず含まれるので、そこもきちんと伝える必要性を感じました。

そうして書いたのが、この文章。

「××さんとまたお会いできたらうれしく思い、

近々セックスなしのデートにお誘いしたいのですが、いかがでしょう?

もちろん××さんがヤリたいと思われ、

お互いの意志が合致した暁にはその可能性も視野に入れつつ、

よければ飲んでください^^」

はい、とても不器用です。
KYな女だと、我ながらイヤになります。
男の人だって、こんなメールが来たら怖いしキモいでしょうよ。
しかし、わたしは姑息な技など使わず、嘘偽りない気持ちを伝えたかったのです。

当然というか、お返事はすぐに来ませんでした。
半日くらいは携帯のお知らせが鳴る度、ビクっとしましたが、いちいちビクビクするのが久しぶり過ぎて疲れてしまいました。
恋愛依存性だったかつては、このビクビクがたまりませんでしたが、セックスが苦手となり地味に生きる今のわたしに、刺激なんていらないのです……。
むしろ返事がないことで、「やっぱダメか。そりゃ、引くわな……」と、早々に諦めがついてしまいました。

そうしてまた元の心穏やかな日常に戻りつつあった一日経過後、なんと、返信が来たのです。

(次ページへ続く)

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ろくでなし子

漫画家。日本性器のアート協会会員。自らの女性器を型どりデコレーションした立体作品「デコまん」造形作家。著書に『デコまん』(ぶんか社刊)。『女子校あるある』(彩図社刊)

ろくでなし子ホームページ

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