雑誌『EDGE STYLE』(双葉社)で「壇蜜のミツバナ」という連載を持っている壇蜜(33)。このコーナーは壇蜜が“蜜のように甘い香りを放つイイ女”と対談するというコンセプトになっており、現在発売中の2月号では同誌専属モデルの鈴木あやが壇蜜に対し「モテる秘訣を知りたい」と問いかけている。
これに対して壇蜜は「なんでもやってあげることが、私にできる愛情表現なんですよ」と答えた。また、「FacebookやTwitter、LINEはほどほどにしましょう。情報がオープンな時代だからこそ、そこをあえて隠すのがミステリアスな女性というもの」と独自のモテ・テクニックを説いている。
さらに、「バスタブに座って、頭を洗ってあげると仲良くなれますよ」とのアドバイスも飛び出し、これに対して鈴木は「難易度高いです!」と尻込みした様子。これを受けた壇蜜は「自分が相手を好きであることを当たり前のこととして、自分がしたいことをさらっと口にするんですよ。素直になれないとチャンスを逃しちゃうので」と語った。
壇蜜は、昨年発売された自身のエッセイ本『蜜の味』(小学館)でも「恋愛関係になると徹底的に彼に尽くす」「自分ができることで彼が喜ぶことの代表といえばセックス。なのでセックスにおいてはできるかぎりのことをする」「一方的に奉仕することを厭わない」と男性に対してひたすら献身的に尽くすことをモットーにしており、それが功を奏したのかは不明だが、最近ではタレントの美奈子(30)と深い関係にあった講談社の編集者に急接近しているという話もある。
しかし、一方で彼女は1月1日付けの自身のブログにて2本のポッキーを口に挿した状態で白目を剥いているショットを披露し、「気持ち悪い」「グロい」とネット上で密かな話題となっている。こんなふうに、思いもよらないギャップをさらっと見せてくれるのも壇蜜ならではの献身的なサービス精神なのかもしれない。
献身的であることは“愛され”要素のひとつではあるが、「彼に尽くしすぎたせいでダメ男にしてしまった」「尽くしすぎて重い女と思われフラれた」という結果を招くこともある諸刃の剣である。こんなふうに、尽くすことが裏目に出た経験がある女性は少なくないはずだ。そういったマイナス面があるにも関わらず、これほどまでに「尽くしていい」と全面的に押し出す壇蜜は、奉仕型女性の罪悪感を払拭し、彼女たちの恋愛観を肯定している稀有な存在とも言えるだろう。
女性が自らのことを「尽くしちゃうタイプ」と表現する時には、「男性を甘やかすのはよくないってわかってるんだけどついやっちゃうのよね……」というニュアンスが含まれていることがある。この後ろめたさを打ち消してくれ、そんな女性からの共感を呼ぶのが壇蜜だ。“そこはかとなく漂うダメ女っぽさ”がスパイスになり、じわじわと女性からの支持も厚くなってきているようである。
冒頭に書いたギャル雑誌で連載を持っていることもその表れであるし、Twitter上では「壇蜜はAV女優を上回るエロさ。それに知的さもプラスされるんだから、同性としてはうらやましいかぎり」「どんなに下品な格好をしても知性と品性が隠しきれない」「上品だし頑張ってる感が好き」と女性ユーザーと思しきアカウントが壇蜜の魅力をツイートすることも多い。デビュー当初は露骨なほどのセクシーさを全面に出し「女に嫌われそうな女の典型」のようなイメージであったはずなのに、意外に女性ウケする引き出しも持っていた壇蜜。「自分はテレビに出られるような人間ではない」と言い続けている彼女だが、今年もしばらく忙しい日々が続きそうだ。
(ルイコスタ松岡)