緊急避妊薬、いわば「アフターピル」のOTC(一般用医薬品)化が困難を極めています。現在、アフターピルは医師の処方を受けないと購入できませんが、OTC化された場合、薬局などで購入できるようになります。しかし、11月15日に厚生労働省で開かれた「第3回医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」では、アフターピルのOTC化は「不可」と判断されました。
ネット上でもアフターピルのOTC化についてはさまざまに議論されています。その中で目立つのは、「アフターピルが薬局で購入出来るようになったら、避妊を拒否する男性が現れるのでは」という意見です。
厚労省が集めたアフターピルのOTC化に関するパブリックコメントでも「緊急避妊薬が薬局で購入できるようになると、不確実な避妊法を繰り返す人が増える可能性がある」という反対意見がありました。アフターピルが気軽に購入できることで、いわゆる“生セックス”をする男性が増えるのでは、それによって性病が蔓延するのでは、と危惧する声は少なくありません。
アフターピルの入手のハードルは高い
残念ながら、「ピルがあるから中出しできる」と思う男性は実在します。低用量ピル服用中の私はそういう男性にたびたび出会ってきました。
▼ピルを服用している女性は「中出しOK」というヤバすぎる解釈!!
ですが、アフターピルの服用経験もある私としては、現状の「アフターピルの入手のハードルの高さ」は解消してほしいと思います。先述したように、アフターピルは婦人科やクリニックに行き、医師の処方を受けなければ購入できません。しかも、妊娠の可能性がある性交後72時間以内に服用しなくてはなりません。また、服用が早ければ早いほど、避妊の効果も上がります。
私の場合、男性に無理やり膣内射精をされたのが日曜日の早朝でした。その日にピルを処方してくれる病院を探しましたが、日曜日で全然見つからない。月曜日の朝に慌てて最寄りのクリニックに行って、アフターピルを処方してもらいました。服用するまでの間、心はハラハラしっぱなしです(それどころか、次の生理がちゃんと来るまで不安感はあります)。アフターピルがOTC化されれば、早急に服用することが可能になります。
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